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水樹奈々、通算200公演目のソロライブで新旧の名曲たちを熱唱!“NANA MIZUKI LIVE EXPRESS 2019”ライブレポート

10/4(金) 6:52配信

M-ON!Press(エムオンプレス)

水樹奈々のライブツアー“NANA MIZUKI LIVE EXPRESS 2019”の最終公演が、9月15日(日)に千葉・ZOZOマリンスタジアムにて開催された。7月から全国8都市を回ってきたツアーを締めくくるこの日のライブは、彼女にとって通算200公演目のソロライブという大きな節目を飾る公演に。これまでドーム公演を含めスタジアム級のライブを何度となく成功させてきた水樹だからこそ実現できる、大掛かりなサプライズ演出も込みのエンターテイメント精神に溢れるステージで、会場に集まった約35,000人のファンを魅了した。

この日の会場となったZOZOマリンスタジアムは、普段は千葉ロッテマリーンズが専用球場として使用している屋外施設。毎年夏には音楽フェス“SUMMER SONIC”のメインステージとして使われることで知られ、水樹も2012年9月8日にライブツアー“NANA MIZUKI LIVE UNION 2012”の最終公演を同会場で行った。今回はそれ以来、7年ぶりの凱旋公演となる。当日は天気予報で雨が降ることも予測されていたが、分厚い雲が空を覆いながらも天気が崩れることはなく、無事に開演を迎えることとなった(なお、会場周辺では終演後しばらくしてから雨が降るという、奇跡的なタイミングでのライブだった)。

今回のツアータイトルの“EXPRESS”には、水樹の「自分の身を持って“速達で”声を届けたい」という思いが込められているとのことで、その趣旨に沿って舞台セットやツアー用のロゴ、グッズなどのデザインは、配送業者をイメージしたもので統一。カラフルな鉄骨で組まれたステージには、色とりどりのコンテナが積まれており、まるで物流センターのような趣きだ。そしてショウはツアー恒例となっているオリジナルの幕間映像からスタート。その内容は、「ナネット急便」という架空の配送業者で働く水樹が、相棒の気のいい外国人・マイケルとともに、配達用の車に乗って各地に荷物を届けるというもの。その移動中、マイケルがカーラジオをつけると水樹奈々の特集番組(DJは鮎貝 健)が始まり、それが今回のライブにあたる、という演出になっていた。

まずは水樹のバックバンドであるCherry Boysの面々が登場して客席の期待が一気に高まると、「WHAT YOU WANT」の厳かなイントロが流れ出し、ついに水樹がステージに登場。モノトーンのシックな衣装に身を包み、手に拡声器を持った彼女は、歌い出しの“Hey you’re gonna be brave!(Say ‘Yeah’)”というコール&レスポンスで観客の気持ちを瞬く間に掌握し、盛大な発破音とともにライブをスタートする。そのスタジアム映えするアグレッシブなロックに続いては、サイレン音も印象的なアップナンバー「Poison Lily」でさらに加速し、会場のボルテージは急上昇。そこから水樹奈々×T.M.Revolution名義によるナンバー「革命デュアリズム」に繋げると客席からは絶叫にも似た歓声が。水樹は「みんなも一緒に!」と客席にマイクを向け、本来はT.M.Revolutionが歌うパートでオーディエンスによる大合唱が巻き起こる。水樹もステージ上を下手から上手へとダッシュで行き交いながら歌唱。水樹と35,000人の観客によるデュエットが革命を起こした瞬間だ。

続く最初のMCで、雨に降られることなく無事に開演を迎えたことに触れ、「声優界の“天気の子”、水樹奈々です!」と自己紹介した彼女は、この日のライブは熱いものになることを宣言。「“LIVE EXPRESS 2019”発送です」と告げ、次の曲「What cheer?」へと移行する。バックダンサーチームであるteam YO-DAのメンバーを引き連れて花道を前進する水樹。モノトーンの衣装で合わせたダンサーたちとともにステップを踏みながら、伸びやかな歌声をアリーナ中央から会場全体にくまなく届ける。そこからアメリカンなロック調の「Heartbeat」ではファイヤーこと藤陵雅裕のサックスが大活躍。ブルース・スプリングスティーンのEストリート・バンドにクラレンス・クレモンズのサックスが欠かせなかったように、水樹とCherry Boysのライブでは藤陵のサックスがいつも良いアクセントを加えてくれる。

ここで坂本竜太(b)と福長雅夫(percussion)のコンビがアイドルチックな爽やかソングを振り付きで歌うCherry Boysのメンバー紹介コーナーを挿み、黄色のトップスと髪飾りが鮮やかなキュート系の衣装に着替えた水樹が再登場。ドラマチックなロックチューン「REBELLION」で情熱的な歌声を響かせると、そこから一転してアッパーな「Naked Soldier」を歌い、サビでオーディエンスをジャンプさせる。

徐々に日が落ちてきて気持ち良い浜風が吹くなか、水樹は会場からの「回って」コールを受けて、クルリと回り新衣装を披露。それでもコールは止まず、2回目はCherry Boysのメンバー全員と回る、恒例のサービス付きだ。また、この日は近くの幕張メッセで“東京ゲームショウ2019”が開催されていたのだが、ちょうど水樹が声優として出演している話題作『DEATH STRANDING』のステージがライブ前にあったらしく、彼女はサプライズで登壇しようと思ったがマネージャーに止められたことを明かし、会場の笑いを誘う。さらに12月発売予定の新作ゲーム「新サクラ大戦」に出演が決まったことにも触れ、そこで作曲家の田中公平による楽曲を初歌唱したことを報告。何でも田中は「Elements Gardenには負けてられない」という思いで高難度の楽曲を用意したらしく、水樹は「みんなが私のことをいじめるんですけど(笑)」と笑っていた。

ここで本ツアーだけのお楽しみ企画「39 EXPRESS」へ。今年で39歳を迎えた水樹の年齢にちなみ、30代になってから自身のワンマンライブで一度も披露していなかった楽曲を、公演ごとに日替わりで歌唱するというコーナーだ。ツアー初日の兵庫公演1日目は「cherish」、2日目は「White Lie」、福岡公演1日目は「refrain」(オリジナル版)、2日目は「ピアス」、京都公演1日目は「Open Your Heart」、2日目は「HONEY FLOWER」、香川公演は「M・A・M・A」、群馬公演は「in a fix」、岩手公演は「WINDOW OF HEART」、静岡公演1日目は「FAKE ANGEL」、2日目は「ひとつだけ誓えるなら」と、近年歌われることのなかったレア曲がずらりと並んでおり、古くからのファンにはたまらない企画と言えるだろう。

そしてこの日、水樹がセレクトした楽曲は、1stアルバム『supersonic girl』(2001年)収録のバラード「真冬の観覧車」。クリスマスソングということでなかなか歌う機会がなく、2001年12月に原宿アストロホールで開催した<水樹奈々 X’mas LIVE “supersonic girl”>以来18年ぶりの歌唱になるという。季節感を度外視したまさかの選曲に、曲名が告げられた瞬間、会場からは驚きの歓声が上がる。陽がどっぷりと暮れて薄闇に包まれた客席には、水樹のテーマカラーであるブルーのペンライトと、それと混ざるように白のペンライトが灯されて、まるで季節外れの雪が降り積もったかのような光景に。水樹はロマンチックな伴奏に合わせて温かな美声を響かせて、晩夏のマリンスタジアムに最高のクリスマスプレゼントを届けた。

「しっとりはここのみです」「このあとはガンガン暴れるぜー!」と威勢よく宣言した水樹は、彼女の活動初期からの代表曲「New Sensation」を披露。音源版と同様に北島健二(g)のエモいギターソロが炸裂し、水樹は彼と背中合わせになって楽しそうな笑みを浮かべる。ラストはバンドが演奏をストップするなか、水樹が伸びやかなロングトーンを聴かせて、そこから水樹の情熱的なフェイクとバンドの演奏による熱狂的なセッションに突入。続けてダンサブルなナンバー「Take a chance」へと繋げ、総勢12名のダンサーたちもステージに上がって華やかなパフォーマンスで魅せる。最後は大平 勉(key)がショルダーキーボードを弾きながら前方に飛び出してきて、Cherry Boysのメンバーたちがセンターでポーズを決めてフィニッシュとなった。

その後、team YO-DAによるダンスコーナーを経て、水樹が赤色のスポーティなへそ出し衣装に着替えて登場。まずは最新シングル「METANOIA」のカップリング曲「SUMMER PIRATES」を披露する。ヘッドマイクを装着して身軽になった彼女は、ディスコチックなグルーブが特徴的な同曲を、ダンサーと一緒に軽快にダンスしながら歌唱。続くダンスロック「HIGH-STEPPER」でもディスコな振り付けを交えつつ、健康的な色っぽさを感じさせるステージを繰り広げる。「Take a shot」ではteam YO-DAを全員引き連れて花道を前進。彼女たちによる水樹を取り囲んだムーブも華麗で、ダンス曲3連発で魅せるブロックとなった。

そして水樹はMCで、この夏の出来事を報告。この夏はなぜか同業者と仕事以外の場でたまたま出会うことが多かったらしく、スーパーで山寺宏一に遭遇したり、アウトレットモールで坂本真綾に声をかけられたり、時間がなくてお店で慌ててパスタを食べていたところを小倉 唯に目撃されたりしたという。また、ツアー中に遺伝子検査も行ってくれる健康診断を受けたとのことで、水樹がその解析結果の中でも気になったというのが「記憶力:やや低い」「おしりの大きさ:やや大きい」「バストの大きさ:大きい」の3項目。前のふたつには不満を漏らしつつ、最後の1項目には満足だったようで、「遺伝子的には巨乳なの、すごくない?」と自慢するも、会場の微妙な反応に「ちょっとー!」とツッコミを入れていた。

続いては、こちらもライブでは久々の歌唱となるタオル曲「PROTECTION」。以前と比べてタオルの振り方が変わっており、観客はteam YO-DAの動きを参考にしつつ、サビで一斉にタオルを回して盛り上がる。終盤には藤陵が花道に躍り出て情熱的なサックスソロを披露。ベテラン揃いのCherry Boysによる演奏は迫力も安定感も抜群で、水樹のコンサートがいつも最高のクオリティで届けられるのは、彼らの力によるところも大きいはずだ。

ここで再びスキットムービーの上映が開始。引き続き相棒のマイケルと荷物の配達にいそしむ水樹だったが、そんなほのぼのシーンもつかの間、いきなりカーチェイスが始まり、水樹とマイケルが乗った配達車が襲われて、車が横転してしまう。車外に放り出されたふたりを尻目に、配達物の中から目的のものを探す悪者たち。そこで突然、水樹が謎のパワーに目覚め(一応、それまでのシーンのなかに「巨大隕石が落下か?」というニュースの見出しがこれみよがしに映されていたので、それが理由だと思われる)、悪者たちを撃退。瀕死状態だったマイケルを甦らせ、さらに横転していた配達車を軽々と起こすと、その車を超巨大なコンテナトレーラーへと変化させてしまう。そしてふたりはその巨大トラックに乗り込み、マイケルが大ファンだと語る水樹奈々のライブ会場へとワープする……という荒唐無稽なストーリーだった(もしかしたら水樹が今年公開のマーベル作品『キャプテン・マーベル』でキャプテン・マーベル役の吹き替えを担当したことも関係あるのかも……?)。

そして会場には、TVアニメ『戦姫絶唱シンフォギアXV』のOPテーマでもある最新シングル「METANOIA」のヘビーなギターリフが響き渡り、なんと先ほどの映像に登場した巨大なコンボイがステージ中央からゆっくりと進み出てくる。その上には青と白のクールなドレス風衣装に着替えた水樹の姿。彼女は4メートルの高さはあろうかという、そのトラックの上をステージ代わりにして、燃え上がりそうなほど熱いパフォーマンスを繰り広げる。そしてサビ部分、ステージから吹き上がる火柱とともに、スクリーンに映る水樹の姿が炎に包まれる! そう、今回は水樹のライブ史上初となるAR(拡張現実)技術を駆使した演出が実現。炎を身に纏った彼女が絶唱を繰り広げるステージに、オーディエンスもペンライトを赤色にして応えていた。

その熱気全開のパフォーマンスに続いて、今度は『戦姫絶唱シンフォギアAXZ』のOPテーマ「TESTAMENT」を投入。さらに前進して花道の突端まで進んだ巨大コンボイの上にCherry Boysのメンバーも現れ、会場の熱気もさらに上昇する。さらにそこから『戦姫絶唱シンフォギアXV』の挿入歌「FINAL COMMANDER」をノンストップで披露。シンフォニック+デジタルロックという水樹が歌ってきた『シンフォギア』シリーズの楽曲の究極進化系ともいえる本楽曲がライブで歌われるのはこの日が初めて。劇中で自身が演じる風鳴 翼のカラーリングに近い衣装を着て、凛とした佇まいですさまじい歌声を届ける水樹の姿には、ある種の高潔さを感じるほど。まさかの『シンフォギア』シリーズ関連曲3連発で、会場のボルテージも限界突破した。

続くMCで改めて巨大トラックに触れ「デコトラ作っちゃいました!」と紹介する水樹(彼女いわくトラックの名前は「お奈々野郎」とのこと)。7年前に同会場でライブを行った際には帆船に乗ったこともあり、次の機会があれば今度は飛行機に乗って陸海空を制覇したいという野望を語った。さらにここで、自身13枚目となるニューアルバム『CANNONBALL RUNNING』を12月11日にリリースすることを発表。オリジナルアルバムとしては約3年ぶりということもあり、新曲をてんこ盛りに収録した作品になるとのことだ。

そしてライブはついに終盤戦へ。まずはスクリーンの壮大な映像演出も印象的だった「UNBREAKABLE」で夜空に向けて伸びやかで力強い歌声を羽ばたかせると、続けてこれまた活動初期の曲「suddenly~巡り合えて~」を歌唱。聴き手の背中を押してくれる、ささやかで温かな言葉が、水樹のエネルギッシュ極まりないボーカルに乗ることで、無限大の力を与えてくれるかのようだ。そして「まだまだ飛べますか?」「私とどこまでも行きましょう!」と檄を飛ばした彼女は、ここで美しくも壮大なアップチューン「Astrogation」に突入。壮麗なストリングスとバンドサウンドのハーモニーが星空のようにロマンチックな景色を浮かべるなか、水樹はステージを左右の端まで走り回って隅々にまでその声を届ける。観客の一体感もこれ以上なく高まり、そのコールは天にも届かんほど大きなものに。そして落ちサビ、この宇宙でお互い出会えたことの神秘をしっとりと歌い上げ、解放的なラスサビに入ると同時に、マリンスタジアムの夜空に花火が次々と打ち上がる。あいにくの曇り空で流れ星(Shooting star)も三日月(Crescent moon)も見えなかったが、その代わりとばかりに美しい火花の大輪が、空と世界の素晴らしさをしっかりと伝えてくれた。

ツアーもいよいよ終わりを迎えるということで「お届けものの先にこんなにたくさんの笑顔!私は最高に幸せ者です!」とあらためて今の気持ちを言葉にする水樹。そして本編ラストとなる次の曲では、ペンライトではなく、携帯のライトをつけてほしいと呼びかける。野外の夜空のもと、35,000人ぶんの白い光が灯り、スタジアムはまるで銀河のような光景に。そんななか水樹が歌ったのは、藤森真一(藍坊主)が曲提供したスケール感のあるロックチューン「サーチライト」。サーチライトのような照明演出が客席を照らすなか、水樹の歌声に合わせて白い光が揺れ、互いの気持ちを重ね合ってライブ本編は幕を閉じた。

そしてアンコール。赤色のオリジナルユニフォームとロングスカートに着替えた水樹は、フォークリフト型のフロートに乗って登場。アリーナの外周をゆっくりと回りながら「No Limit」を歌い、よりファンと近い場所からその歌声を届ける。リフトの運転席には、水樹が考案したマスコットキャラ、ナネットの着ぐるみが。そのままアリーナを周回しながら「十字架のスプレッド」へと突入し、同曲の終盤にメインステージに到着。最後はCherry Boysのメンバーとセンターに集結してバッチリと決める。

この夏、放送900回を超えた長寿ラジオ番組「水樹奈々 スマイルギャング」で恒例の挨拶「シャッス!!」でコール&レスポンスを行った水樹は、続いて最新シングル「METANOIA」のカップリング曲「Born Free」をエモーショナルに熱唱する。その後、ニューアルバム『CANNONBALL RUNNING』のタイトルに触れ、デビューから全速力で走ってきた自分自身を表す言葉として、このタイトルを選んだと説明。自分の実感としては今が前半戦を終えたあたりで、還暦を迎えるころが延長線、77歳でPK戦と、人生最後まで攻め続けるつもりだという。そんな彼女の歌手デビュー20周年イヤーとなる2020年には、自身最長となるワンマンツアーを行うことも発表。3月28日(土)の愛媛県武道館公演からスタートし、8月16日(日)のファイナル公演は愛知・ナゴヤドームでの初単独公演となる。愛媛から愛知までということで「愛に始まり愛に終わる、愛満載のツアーにしたいと思います!」と抱負を語った。

そしてアンコール最後の曲、「たくさんのチャレンジをして、いろんな扉を開けてきました。この曲にはみんなとの思い出がたくさん詰まってます」と前置きして歌われたのは、彼女のライブの定番曲となっているアンセムチューン「POWER GATE」。7年前のマリンスタジアム公演でもアンコールのラストで披露されたナンバーだ。水樹史上屈指の人気を誇る応援ソングであり、同時に連帯の歌でもあるこの楽曲。水樹は自身の活動を通してアニメソングの在り方やライブの楽しみ方を更新してきた張本人であり、そんな彼女から“僕らで時代とか変えて行かなきゃ”と直接歌いかけられると、気持ちが鼓舞され、日々を頑張るための活力がみなぎってくる。ステージを駆け巡りながら歌う水樹の晴れやかな笑顔と圧倒的なエネルギー。それにつられて笑顔でコールを上げる仲間たちとの一体感。水樹もファンもお互いがいるからこそ、こうしてたくさんのパワーゲートを開いてこられたのだ。ラストはその場にいた全員で一斉にジャンプして、2019年夏の最高の思い出をそれぞれの胸に刻み込んだ。

その後、改めてメンバー紹介を行ってライブはお開きとなったのだが、あと1曲、彼女のライブには欠かせない曲が残っていることに、その場にいたファンのほとんどが気付いていたことだろう。「もう一回!」のコールが巻き起こり、しばらくして水樹が再びステージに。「記念すべき200公演目ですからこのままでは帰れません」「もう1曲、とびきり熱いやつをぶちかましたいと思います!」と語った彼女が、「私にいろんな始まりをくれたこの曲」「ここからが始まりです。次は300公演目を目指して、水樹奈々、爆走します! みんなで永遠の炎を燃やそうぜ!」と告げて歌ったのは、もちろん水樹の代表曲「ETERNAL BLAZE」だ。ステージに炎が上がり、客席も一面オレンジのペンライトに染まるなか、水樹は情熱的な歌声をスタジアムに響き渡らせる。これまで何百回と歌い込んできたことによって熱さを増してきた、まさに永遠の炎のような歌だ。アニメ音楽における大規模ライブの礎を築いてきた水樹の、常に挑戦を続けて最高値を更新するステージングの現在地が、そのパフォーマンスに凝縮されていた。

改めてセットリストを振り返ると、「New Sensation」「suddenly~巡り合えて~」「POWER GATE」という矢吹俊郎が本格的にプロデュースに乗り出した頃の人気曲が並ぶほか、「What cheer?」「Heartbeat」「PROTECTION」のように、「ETERNAL BLAZE」で大ブレイクする以前の初期曲が多く含まれていた今回のライブ。そういった楽曲はともすれば新しいファンにとっては耳馴染みが薄い可能性もあるが、水樹はちょうどこの7月に自身の楽曲のサブスクリプションサービスでの配信を解禁しており、昔の楽曲も以前より気軽に聴ける状況になっている(実際、AWA、Spotifyといった各サービスにおいて、今回の公演のセットリストを並べたプレイリストが公式で公開されているぐらいだ)。そのように過去の名曲を含めた自身の音楽の新しい届け方の提案もまた、彼女が今回のツアータイトル“EXPRESS”に重ねた挑戦のひとつだったのかもしれない。

TEXT BY 北野 創(リスアニ!) 写真:キングレコード提供

「NANA MIZUKI LIVE EXPRESS 2019」 Delivery 12 SET LIST
2019年9月15日(日)@ZOZOマリンスタジアム
<セットリスト>
【OPENING MOVIE】
01. WHAT YOU WANT
02. Poison Lily
03. 革命デュアリズム
04. What cheer?
05. Heartbeat
06. REBELLION
07. Naked Soldier
08. 真冬の観覧車
09. New Sensation
10. Take a chance
11. SUMMER PIRATES
12. HIGH-STEPPER
13. Take a shot
14. PROTECTION
【SHORT MOVIE】
15. METANOIA
16. TESTAMENT
17. FINAL COMMANDER
18. UNBREAKABLE
19. suddenly~巡り合えて~
20. Astrogation
21. サーチライト
<ENCORE>
22. No Limit
23. 十字架のスプレッド
24. Born Free
25. POWER GATE
<W/ENCORE>
26. ETERNAL BLAZE

●リリース情報
13thアルバム
『CANNONBALL RUNNING』
12月11日発売

【初回限定盤(CD+Blu-ray)】
品番:KICS-93884
価格:¥4,500+税
初回限定盤特典:特製BOX仕様+スペシャルフォトブック+Blu-ray

【初回限定盤(CD+2DVD)】
品番:KICS-93885
価格:¥4,500+税
初回限定盤特典:特製BOX仕様+スペシャルフォトブック+2DVD

【通常盤(CD)】
品番:KICS-3884
価格:定価¥3,000+税

<CD収録内容>
・「BLUE ROSE」(スマートフォン向けアプリ『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』「メアレス」シリーズテーマソング)
作詞:しほり 作曲:福田初・kikurage・石川陽泉 編曲:藤間 仁(Elements Garden)
・「WHAT YOU WANT」(アニメ「モンスターストライク」エンディング・テーマ)
作詞:しほり 作曲:ats- 編曲:ats-、清水武仁&渡辺徹
・「NEVER SURRENDER」(劇場版アニメ「魔法少女リリカルなのは Detonation」主題歌)
作詞:水樹奈々 作曲:加藤裕介 編曲:加藤裕介
・「REBELLION」(アニメオンラインRPG「叛逆性ミリオンアーサー」主題歌)
作詞:しほり 作曲 : 高尾奏之介 編曲:加藤裕介
・「METANOIA -Aufwachen Form-」(TVアニメ「戦姫絶唱シンフォギアXV」オープニングテーマ)
作詞:水樹奈々 作曲:上松範康(Elements Garden) 編曲:藤永龍太郎(Elements Garden)
・「FINAL COMMANDER -Aufwachen Form-」(TVアニメ「戦姫絶唱シンフォギアXV」挿入歌)
作詞:しほり 作曲:上松範康(Elements Garden) 編曲:菊田大介(Elements Garden)
・「DAYBREAKERS」(ゲームアプリ「重装戦姫」主題歌)
作詞:藤林聖子 作曲:光増ハジメ(FirstCall) 編曲:光増ハジメ(FirstCall)、太田雅友(FirstCall)
他 収録曲数未定

<Blu-ray&DVD>
「NANA MUSIC LABORATORY 2019 ~ナナラボ~」 他 予定

●ライブ情報
2020年、ライブツアー開催決定!
3月28日(土)【愛媛】愛媛県武道館
4月11日(土)【栃木】宇都宮市文化会館 大ホール
4月12日(日)【福島】けんしん郡山文化センター(郡山市民文化センター) 大ホール
4月26日(日)【山梨】YCC県民文化ホール(山梨県立県民文化ホール) 大ホール
5月2日(土)【福岡】福岡サンパレス
5月3日(日・祝)【福岡】福岡サンパレス
5月9日(土)【石川】金沢歌劇座
5月10日(日)【富山】オーバード・ホール(富山市芸術文化ホール)
5月16日(土)【神奈川】ぴあアリーナMM
5月17日(日)【神奈川】ぴあアリーナMM
5月30日(土)【宮城】ゼビオアリーナ仙台
5月31日(日)【宮城】ゼビオアリーナ仙台
6月21日(日)【山形】山形県総合文化芸術館 大ホール
6月27日(土)【広島】ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ 大ホール
7月11日(土)【大阪】大阪城ホール
7月12日(日)【大阪】大阪城ホール
8月16日(日)【愛知】ナゴヤドーム

●公演情報
ミュージカル「Beautiful」
2020年11月に帝国劇場にて再演決定!

<キャスト>
水樹奈々/平原綾香(キャロル・キング)
中川晃教(バリー・マン)
伊礼彼方(ジェリー・ゴフィン)
ソニン(シンシア・ワイル)
武田真治(ドニー・カーシュナー)
剣幸(ジニー・クライン) ほか

関連リンク
水樹奈々ホームページミュージカル「Beautiful」公式サイト

最終更新:10/4(金) 6:52
M-ON!Press(エムオンプレス)

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