ここから本文です

仕事を理由に2000人以上が自殺… 最新の「過労死白書」でわかること

10/4(金) 6:03配信

BuzzFeed Japan

2019年の「過労死等防止対策白書」が発表された。この白書は、過労死等防止対策推進法に基づき、厚生労働省が2016年から毎年公開している。

最新のデータからは、政府が「働き方改革」を旗振るなか、いまも時間外労働や仕事を苦に死を選ぶ人たちの実態が明らかになった。BuzzFeed Newsでは、その内容を7つのポイントにまとめた。【BuzzFeed Japan / 千葉雄登】

(1)週60時間以上働いている:397万人

国が過労死ラインとして定めているのは、月80時間の時間外労働だ。

労働基準法で定められている法定労働時間は原則として週40時間。そのため、週60時間働くと、月の時間外労働は過労死ラインに達する。

こうした背景から政府は、2020年までに週60時間以上勤務する労働者の割合を5%にするという目標を設けている。しかし、現状でも週60時間労働を超える人は397万人(6.9%)いることが明らかとなった。

一方で、労働者1人当たりの年間総実労働時間は6年連続で減少。「建設業」「運輸業,郵便業」「製造業」「情報通信業」が全産業平均よりも労働時間が長くなっている。

(2)仕事や職業生活に関することで強い不安、悩み、ストレスを感じている:58.3%

ここ10年ほどほとんど横ばいの状態が続いている。

不安や悩み、ストレスに関する理由で最多なのは「仕事の質 ・ 量」(62.6%)。次いで「仕事の失敗、責任の発生等」(34.8%)「対人関係(セクハラ ・ パワハラを含む。)」(30.6%)となっている。

(3)職場での「いじめ・嫌がらせ」に関する相談受付件数:8万2797件

職場での「いじめ・嫌がらせ」について、全国の総合労働相談コーナーへの相談が調査開始以来最多に。

(4)仕事を理由に自殺:2018人

ここ数年減少傾向が続いていたが、2017年に続き上昇した。自殺理由の28.1%が「仕事疲れ」。その後「職場の人間関係」が続く。

(5)過労死や過労自殺:158人

労災請求件数は前年度から117件増加し、2697件(脳・心臓疾患:877件/精神障害:1820件)。

そのうち労災支給が決定されたのは703件となっており、前年度と比べると56件減少した。

過労死もしくは過労を理由に自殺した人の数は158人(脳・心臓疾患:82件 / 精神障害:76件)。業種別に見た際に、特に多いのが運輸業・郵便業で32件となっている。

1/2ページ

最終更新:10/4(金) 6:03
BuzzFeed Japan

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事