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秋はダニアレルギーが重くなる季節 早めの治療で問題回避も

10/4(金) 12:10配信

Medical Note

アレルギー性鼻炎は患者数が増えている病気です。鼻水、くしゃみ、鼻づまりの症状があり、血液検査もしくは皮膚の検査で確定診断されます。アレルギー性鼻炎症状が特定の季節に起こる場合は、花粉が原因であることが多く、その場合は「花粉症」と呼ばれます。一方、1年中症状がある方は「通年性アレルギー性鼻炎」と呼びます。こうした鼻炎症状を引き起こす原因の多くはダニで、その他に動物やカビ(真菌)なども原因となります。鼻炎症状が続くと睡眠障害、学習・仕事の能率の低下、嗅覚障害などを引き起こし生活の質(QOL)を低下させることが知られています。重症化する前に治療をすれば、そうした問題を回避できます。【大阪はびきの医療センター耳鼻咽喉科主任部長・川島佳代子/メディカルノートNEWS & JOURNAL】

◇鼻づまりが“常態化”している患者さん

「ずっと鼻がつまっています。つまっているのが普通になっているので特に困っていません。薬を飲んでもあまり効きませんし……」30代男性、Aさんは別の症状で受診された際に鼻の粘膜が腫れていることを指摘され、このように答えました。

10歳男児Bくんは、常に口を開けていて鼻呼吸ができていません。さらにぜんそくもあります。鼻炎に対して薬の治療を続けていますが、薬をやめると症状が悪化するため、数年来ずっと薬を飲んでいます。保護者の方が症状の改善を希望して受診されました。

◇秋にダニアレルギーが悪化するわけは

通年性アレルギー性鼻炎の主な原因であるダニは年中身の回りに存在していますが、秋になると悪化します。なぜでしょうか。

ダニが生きていく条件は

・餌があること:人の垢(あか)やカビ、食べこぼしなど
・潜る場所があること:畳・じゅうたん・寝具などの狭い隙間
・温湿度:最適温度25~30℃、相対湿度60~80%
――といわれています。

気温や湿度の条件から、アレルギーを引き起こす原因となる「抗原物質」の主要生産者チリダニの数は1年のうち8月に最も多くなり、気温や湿度が下がり始める9月以降の秋はその死骸や糞に含まれるタンパク質からなるダニの抗原成分が最も多くなります。秋に飛散するブタクサ、ヨモギなどの花粉症を疑われる患者さんの中に、実はダニによるアレルギー性鼻炎の方が含まれているのです。

ダニ抗原は鼻から侵入してアレルギー性鼻炎を起こすだけでなく、気管支ぜんそくやアトピー性皮膚炎の原因の1つと考えられていて、さまざまなアレルギー疾患を引き起こすことがあるので注意が必要です。

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最終更新:10/4(金) 12:10
Medical Note

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