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肉食は「生態系の大量虐殺」 喫煙同様禁止される可能性も 英弁護士

10/5(土) 10:03配信

The Telegraph

【記者:Sarah Knapton】
 肉食は喫煙同様に禁止される可能性がある、自然を大規模に破壊する行為は「エコサイド(環境・生態系の破壊)」の罪として裁かれるべき──英国の著名な弁護士が訴えた。

 弁護士のマイケル・マンスフィールド氏は、肉や乳製品の消費をやめることを促す活動「ビーガン・ナウ」を設立。その立ち上げで、「伝えたいメッセージは一つだけ」、エコサイドを罪と定めることだと話した。

 マンスフィールド氏は、肉食のための畜産は地球を破壊していると警告し、地球温暖化や生態系の意図的な破壊を引き起こした人を罰する法律を制定すべきだと訴えた。

「肉食が地球にもたらす損害を見ると、肉食がいずれ違法になると考えるのも不合理ではない」「室内での喫煙など、以前は日常的に行われていたものの現在は違法となっている行為はたくさんある」と指摘。「世界の大企業3000社が、1兆5000億ポンド(約200兆円)規模の環境破壊をしていることが分かっている。畜産や酪農の関連企業もリストの上位に名を連ねている」「ジェノサイド(大量虐殺)など人道に対する罪同様、エコサイドを罪とする新たな法律を作る時が来た」と主張した。

 畜産世界最大手の3社は毎年、フランス全土で排出されるよりも多くの温室効果ガスを排出している。排出される温室効果ガスのうち約25%は農業によるもので、そのうち80%は畜産が占めている。

 エコサイドを国際的に罪と定めることは、1970年に米首都ワシントンで開かれた戦争と国家責任に関する会議で、米国の生物学者アーサー・ギャスルストン氏が初めて提案した。ギャルストン氏は、ベトナム戦争で米国が使った枯れ葉剤が生態系に壊滅的な被害をもたらしたことを突き止めた人物だ。

 エコサイドは当初、国際刑事裁判所の設立条約「ローマ規程」の草案に盛り込まれていたが、英国と米国からの反対があり、1996年に除外された。現在、生態系の大規模な破壊は戦争中の場合でしか裁かれない。

 マンスフィールド氏は「私が伝えたいメッセージは一つ。エコサイドを国際的に犯罪と定めることだ」「エコサイドは罪となるはずだったが、英国と米国がそれを阻んだ」と訴えた。

「(エコサイドを罪と定めることは)まさにビーガニズムや動物の権利、環境の権利、それに人類の権利と一つのパッケージとして結びついている。これは普遍的な権利であり、議論されることを願う」 【翻訳編集】AFPBB News

「テレグラフ」とは:
1855年に創刊された「デーリー・テレグラフ」は英国を代表する朝刊紙で、1994年にはそのオンライン版「テレグラフ」を立ち上げました。 「UK Consumer Website of the Year」、「Digital Publisher of the Year」、「National Newspa

最終更新:10/5(土) 10:03
The Telegraph

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