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引きこもり「社会が追い詰めすぎているのでは」 自殺予防考えるシンポで識者が警鐘

10/6(日) 10:10配信

西日本新聞

 「子どもたちが『助けて』と言えず死んでいくのは、大人が助けてと言わないからだ」-。福岡県弁護士会は、引きこもりや生活困窮による自殺を予防しようとシンポジウム「だれも孤立させない社会をめざして」を開いた。ホームレスの自立支援などに取り組む北九州市のNPO法人「抱樸」(ほうぼく)の奥田知志理事長や、不登校経験者を多く受け入れる立花高(福岡市)の斎藤真人校長が対策を訴えた。

【画像】ひきこもり相談会に参加した兄弟姉妹の状況

 奥田理事長は講演で二つの事件に触れた。今年5月に川崎市で児童ら20人が殺傷された事件と、その直後に発生した東京都で元農林水産事務次官が長男を刺殺した事件だ。

 前者では加害者、後者では被害者が引きこもり状態にあったとされる。川崎の事件を巡ってはテレビ番組でコメンテーターらが「1人で死ね」という趣旨の発言をし、インターネット上で賛否両論があふれたことでも話題になった。

 「自己責任や身内の責任が社会の道徳となり、『助けて』と言えない、言わせない社会になっている」

 奥田理事長はこう語り、「引きこもりは本人だけでなく家族も孤立している。『迷惑は悪だ』という考え方が彼らの孤立を助長している」と続けた。

 また、引きこもり当事者を家族が引き受け続ける一方、社会として担う仕組みがないと主張。居住支援などを通じて家族の負担を社会に分担することが必要と強調した。

 立花高の斎藤校長は全校生徒約500人のうち、8割が中学時代に不登校を経験していることを紹介。「名前を書けば入試に受かる」とのうわさが広がっていることに触れ、斎藤校長は「事実です」と認めた。

 「不登校だった生徒がどれだけの思いで学校に来て、答案に名前を書いているか。分かっていて落とせるわけがない」

 中学時代に一度も学校に行ったことのない生徒も多い。入試問題や校内の掲示物などに振り仮名をつけていることや、卒業後にすぐ就職や進学をしなかった生徒たちの中には、社会に出る前のステップとして学校食堂で働いている卒業生もいることなどを紹介した。斎藤校長は「当たり前にとらわれない。不登校の子が安心していられる空間でありたい」と言葉を強めた。

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最終更新:10/6(日) 10:10
西日本新聞

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