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優れた人材を確保したい! ダイバーシティを求める米連邦準備制度が変えた、採用基準の中身とは

10/7(月) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

ニューヨーク・タイムズは、女性やマイノリティーのリサーチ・アシスタントを増やすため、アメリカの連邦準備制度(Federal Reserve System)が採用方法をどう変えたかを報じた。

採用担当は、アイビーリーグ(東部の名門私立大学)の卒業生の履歴書を優先する代わりに、職務経験や、協調性やチームワークといったソフトスキルをこれまで以上に重視し始めた。

こうした採用方法の変更は組織のダイバーシティを高めると、人事の専門家は指摘する。

他のエリート組織同様、アメリカの連邦準備制度もダイバーシティの問題を抱えている。

ブルッキングス研究所の最新レポートによると、連邦準備制度の博士号を持つエコノミスト776人のうち、人種的マイノリティー(アジア系、黒人、ヒスパニック、ネイティブ・アメリカン)は194人しかいなかった。

女性が占める割合も全体の約4分の1に過ぎず、この数字は2013年以降、あまり変わっていない。

だが、その採用プロセスには近年、大きな変化が起きた ── そのおかげでダイバーシティが高まり、これは他の組織の参考にもなる。

何をしたか

多くの大企業と同じく、連邦準備制度も採用にあたっては高度な数学を学んできたアイビーリーグの卒業生を優先してきた。この採用基準は特権階級の白人男性に有利で、必ずしも優秀な応募者の採用にはつながらないと、ピーターソン国際経済研究所のシニアフェロー、デービッド・ウィルコックス(David Wilcox)氏はニューヨーク・タイムズに語っている。

そこで、連邦準備制度では採用基準を変えた。協調性やチームワークといったソフトスキルをこれまで以上に重視し始め、職務経験や課外活動を考慮に入れ、面接でそれぞれの応募者に聞く質問を統一した。

人種や性別をもとに選ぶのではなく、応募者をより多様な観点から評価しようと考えたのだ。

ブルッキングス研究所によると、この新しい採用プロセスを導入した結果、2013年から2017年でリサーチ・アシスタントの採用は女性が5%、マイノリティーが6%増えた。

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最終更新:10/7(月) 8:10
BUSINESS INSIDER JAPAN

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