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「失禁体験」できる音楽フェスが目指す社会 豪華出演陣集めた狙い 「母ちゃん、体調どう?」自然に聞いて

10/9(水) 7:00配信

withnews

車いすでアイドル活動をする猪狩ともかさん擁する「仮面女子」ら20組以上のアーティストが集まる音楽イベントが11月に予定されています。このイベント、ただの音楽イベントではありません。会場では「失禁体験」ができたり、車椅子がドリフトしたり…。謎に満ちたカオスなイベントの主催者に、話を聞きました。(朝日新聞記者・金澤ひかり)

【写真】「失禁体験」こんな感じ…触れると撮影?ヘルメット型「ヒューマンカメラ『TOUCHY』」も

「もう、洗脳レベルっす」

イベントは「SOCiAL FUNK!」。DJやラッパーを招いた音楽イベントとして2010年から開催されています。このイベントの特徴は、ただ音楽を楽しむだけではなく、認知症やがん、臓器移植など、医療や福祉の要素があるテーマを毎年設け、同じ会場内でテーマにそった体験ブースやトークイベントなどが展開されることです。

イベントを主催するNPO法人Ubdobe代表理事の岡勇樹さんによると、そもそも、「SOCiAL FUNK!」を開催する理由は、「まじめで堅い医療福祉の情報に対するハードルを下げたい」(岡さん)という狙いがあります。
「クラブイベントのていをとって、医療福祉のコンテンツを練り込む手法をとっている」と話す岡さんは、イベントに来た人たちが、実家に帰った時に、「母ちゃん、体調どう?」という言葉を何げなく聞けるようになることを目指したいのだといいます。「もう洗脳レベルっす(笑)」

「じゃあ対策練ろうよ」につながる感覚

今年のテーマは「芸術と人間科学」。
岡さんは「これまでのテーマは医療福祉色が強すぎて、一般に届けられていないと感じていた。『人間科学』は、すべての医療福祉を内包する言葉で、広く捉えることができる」と言います。

11月のイベントでは、電気通信大学による「失禁体験」のアトラクションコーナーも設置します。
「失禁っていうと、『うわ、汚い』と思ってしまうかも知れないけど、排泄行為が当たり前にできないという当事者の感覚を体験してもらいたい」と岡さんは話します。
「たとえば自分の家族がオムツをはくようになったとき、その感覚を知っていたら『いやなの?じゃあ対策練ろうよ』と声掛けをし、イベントでの体験が発展していく」

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最終更新:10/9(水) 7:44
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