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ここに住めば人気者になれると伝えられる伝説の館に… 舞台「どれミゼラブル!」

10/7(月) 16:56配信

夕刊フジ

 ジャニーズJr.で「宇宙Six」のメンバーの松本幸大(30)が初の単独主演を務める舞台「どれミゼラブル!」が3日、東京・博品館劇場で初日を迎えた。

 演出は俳優・演出家・脚本家として活躍する池田テツヒロ(48)。本番前のゲネプロに手応えも十分で「みなさんのポテンシャルが高いのでそれを生かす演出を心がけました。けいこ場では本気出してない(と思えた)のに劇場に入るとすごい」と目を細めた。

 出演者は7人。松本のほか関西ジャニーズJr.の室龍太(30)、俳優の石垣佑磨(37)、元AKB48で女優の岩田華怜(21)、お笑いコンビ・はんにゃの金田哲(33)、俳優の早乙女友貴(23)、俳優の石橋徹郎(49)という面々を池田は「異種格闘技戦」と評し「とんでもない傑作に仕上がった」と自信たっぷり。

 舞台は演劇の街、東京・下北沢のアパート「コーポ・レミゼ」。ここに住めば人気者になれると伝えられる伝説の館に芸人のたまご、自称ミュージカル俳優、スーツアクター、大部屋に甘んじている歌舞伎俳優、アングラ俳優がくすぶり気味に住み続けている。藤子・F・不二雄さんや赤塚不二夫さんらが切磋琢磨したアパート「トキワ荘」の演劇版といえるか。

 将来を夢見る5人だが時間は流れ、それぞれが夢と現実の踊り場で迷う年齢になりつつある。そこに初々しい青年・田中守(松本)が訪れ、役者の夢に向かって、未来を切り開き始めるが…。

 コーポのリビングというワン・シチュエーション。松本や室のファンの満足感を意識すると同時に、2人の演技者としての魅力を共演者とこすり合わせることで引き出すのは演出のうまさ。

 「台本に書かれたキャラクターがバリエーションに富んでいる」と石橋が指摘するように、時間の経過とともにそれぞれが抱える背景や大体の年齢が明らかになり、決して20歳前後の夢だけを見れば生きられる若者ばかりでないことが伝わる。浮かび上がるのは、夢を見すぎることの怖さや周囲に取り残される怖さ、居場所が見つからずにもがき続ける切なさだ。

 6人になったアパートの住人はその後どう成長し、どんな人生をつかみ取るのか。その答えもきちんと知らせてくれる休憩なし130分のコメディー作品だ。

最終更新:10/7(月) 16:56
夕刊フジ

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