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落語も筋トレも、マイナスからのスタートだった(談慶の筋トレ道)

10/7(月) 13:30配信

DANRO

DANROご愛読の皆様方、ご機嫌いかがでしょうか? 筋トレ歴12年の落語家、立川談慶です。1965(昭和40)年生まれの現在53歳、身長167センチ、体重71キロ、そして特筆すべきはベンチプレスMAXで120キロ! 今回は連載の第1回目ということで、「なぜ筋トレにハマったか?」などどにつきまして、落語と絡めてお話ししてみたいと思います。(立川談慶)

バブル絶頂期、下着メーカー社員に

まずは落語家としての経歴から。

私は、1988(昭和63)年に慶応義塾大学経済学部を卒業し、女性下着のワコールに就職しました。当時はバブルの真っ盛り。新人でも5月にボーナスの真似事のようなお金までもらえるという信じられない好景気に恵まれていました。

実は大学時代は落語研究会に所属していたもので、大学4年の時に演じた改作落語を師匠・談志の事務所に送ったところ、「面白い発想だね!いつでもいいから顔を出しなさい」みたいなことを言われ、少し舞い上がり、「センスはまんざらでもないのかも」などといい気になって、「あわよくば弟子入り出来たらなあ」などと甘い考えにうつつを抜かしていたまんま、卒業の時期を迎えてしまいました。

それが契機となり「弟子入りしたいなあ」という気持ちは芽生えたのですが、やはり目の前の契機ならぬ景気のよさに押し切られてしまいました。「サラリーマンの方が楽そうだな。しかも女性の下着を扱ってお金をもらえるんだもの」などと大して深い考えもなく、ワコールに入社することになりました。

世の中が右肩上がりで儲かっている環境の時は、「青臭い夢を追いかける」などという生き方はしないものなのかもしれません。逆に、平成時代からずっと続いているこの不景気な世の中が、落語家志望者を増やしているのかもしれません。実際、いま落語家の数は東西合わせて900名を超えたとのこと。いやはや「このまま儲からない状況が続くぐらいなら、いっそ好きなことだけでご飯が食べられるか挑戦してみよう」という自暴自棄な気持ちになってしまうのでしょうか。

とまれ「落語家になりたい」という気持ちは、「3年間、この考えが変わらなかったら、入門しよう」という具合に、「夢を現状にソフトランディングさせるような格好」にしたまま入社したのであります。

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最終更新:10/7(月) 13:30
DANRO

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