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富士の米軍基地で見つけた「幻のピザチェーン店」負担6204億円「前線」につながる軍人たちの静かな日常

10/15(火) 7:00配信

withnews

日本全国に5万4千人いる在日米軍の将兵たちはどんな毎日を送っているのだろう? 米海兵隊キャンプ富士(静岡県御殿場市)と米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)を8月下旬に訪れると、そこには「サポート(支援)」や「ロジスティックス(後方支援)」に取り組む軍人たちの日常があった。(名古屋報道センター・前川浩之)

【画像】ここでしか食べられない!?基地内で見た「アンソニーズ・ピザ」の看板

あちこちに鉄棒が……

取材は、在名古屋米国領事館が主催した日本人記者向けプレスツアーとして行われた。

キャンプ富士では、基地トップの司令官マイケル・ライリー大佐(47)が取材班を迎えてくれた。筋肉がついた、いかにも海兵隊員というがっちり体形だ。

基地の広さは東京ドーム26個分にあたる309エーカー(約125万平方メートル)。その基地内のあちこちに鉄棒がある。なんでまた、鉄棒……。ライリー大佐に尋ねると、「海兵隊の基地に鉄棒がないなら、何かおかしいということになる」と笑われた。海兵隊員たるもの、暇があれば懸垂せよ、ということらしい。

在日米軍によると、日本には約1万8千人の米海兵隊員がいるが、このうちキャンプ富士には軍人として135人がいるだけだ。さらに米民間人従業員が15人。彼ら150人の仕事は、沖縄にいる米海兵隊の部隊を受け入れ、隣にある演習場での訓練をコーディネートすること。いわゆるサポート部隊にあたる。

基地内のバラック(兵舎)には2100人が寝泊まりでき、6週間~3カ月ほどの訓練に訪れる隊員らの面倒も見る。基地では米国人と同規模の日本人従業員150人も働く。消防隊は全員日本人で、食堂や施設管理なども日本人が担っているといい、ライリー大佐は「日本人スタッフがいないと、基地が回らない」と話す。

キャンプ富士は第2次世界大戦後、米軍が接収した旧日本軍の施設跡地に造られた。県道を挟んで陸上自衛隊滝ケ原駐屯地と向かい合っており、隣に広がる陸自の本州最大の演習場「東富士演習場」を日米で共同利用している。ライリー大佐は「この規模で米軍が恒常的に使える訓練施設はここぐらいで、北東アジアでも珍しい。日本で最高の訓練施設だ」と語る。

記者が訪れた8月28日は、沖縄の米海兵隊員が、キャンプ富士配備の水陸両用車(AAV)を使って口径50ミリ機関銃の実弾射撃訓練などをしていた。AAVはこのまま水に浮いて進むことができる海兵隊らしい装備で、上陸作戦に使える。こうした車両をいつでも使えるように整備しておくのもキャンプ富士の仕事だという。

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最終更新:10/15(火) 7:00
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