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東洋システム「世にないもの作る」 “よい仕事おこし”フェア

10/8(火) 9:47配信

福島民報

 東京都の東京国際フォーラムで七日に始まった「2019“よい仕事おこし”フェア」では、いわき市の東洋システムの創業から現在の飛躍に至るまでの歩みが紹介された。県内関係者は、地方の中小・ベンチャー企業を官民一体となって支援していく必要性を訴えた。フェアには、県内企業の独自性あふれる製品や優れた技術が多数展示されており、ふくしまの力を改めて全国へ発信している。

 庄司秀樹社長、ひまわり信金(いわき市)の台(うてな)正昭理事長、井出孝利副知事、福島民報社の高橋雅行社長が会場中央部のステージに登壇し、「東洋システム物語」と題した座談会に臨んだ。地方から発展を遂げた企業成長の秘話に、来場者が関心を寄せた。

 「世の中にないものを作り出すのはつまずきの連続。思いを理解してくれる人がいたからこそ実現できた」

 庄司社長はこれまでの行政や民間の支援を思い起こした。肩掛け式携帯電話や持ち運びできない大型パソコンの時代に「将来、胸ポケットやかばんに入る携帯電話やパソコンが必要になる。その実現に貢献したい」と一九八九(平成元)年十一月に創業した。

 リチウムイオン電池を充電して繰り返し使える二次電池のあらゆる条件を想定し、安全性や寿命などを分析する試験装置を提供してきた。今や誰でも持っている携帯電話やパソコンの小型化などに大きく貢献してきた。

 資金確保に苦戦していた三十年ほど前、ひまわり信金が融資を決めた。当時、植田支店長だった台理事長は庄司社長の考えを聞き「必ず実現できる」と確信した。台理事長は「誠実で熱い思いを持っていた。世の中に必要な先行投資だと思った」と振り返った。

 井出副知事は「中小企業のチャレンジを応援することが行政の役割」と述べ、開催中のラグビーW杯の日本代表の活躍を引き合いに「発想力、想像力があるからこそ勝てる。こうした力をどうすれば実現できるのかを応援したい」と約束した。

 高橋社長は福島民報社が主催する「ふくしま経済・産業・ものづくり賞(ふくしま産業賞)」の創設の意義について「企業の創意工夫や熱心な取り組みをたたえ、全国の人に知ってもらうことで多くの人に感動を与えることができる」と強調した。「全国の信金ネットワークで地方の力を発信し、企業間のマッチングにつなげたい」と期待を込めた。

最終更新:10/8(火) 9:47
福島民報

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