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巨人・沢村、CSの“特効薬”なるか!? 原監督のおかげで周囲との“ギクシャク”改善

10/8(火) 16:56配信

夕刊フジ

 短期決戦で特効薬にも猛毒にも化ける、巨人きってのトリックスターが沢村拓一投手(31)だ。今年のクライマックスシリーズ(CS)は、どちらの顔を見せるか。

 「あのころの沢村はまだよかったのかな?」

 4年ぶりのポストシーズンの戦いを前に、原辰徳監督(61)がそう振り返ったのは、優勝した2012年のCSファイナルステージだ。

 中日に3連敗の崖っぷちで第4戦に先発した沢村が6回無失点で勝利。お立ち台でいきなり「やったぜえ~」と絶叫し、「明日も勝つ!」と締めた。ここから怒濤の3連勝で巨人はCSを突破し日本一まで上り詰めた。原監督にとっても、最も印象深いCSだという。

 ところが2年後の14年は一転、沢村が戦犯に。3連覇を達成したチームは、CSファイナルステージに向け都内で練習していたが、沢村が東京・六本木のクラブで深夜に一般人に暴行を働いて警察沙汰となり、チームは大きく士気を下げた。週刊誌が報じて明らかになる前に、アドバンテージを含め阪神と1勝1敗で迎えた第2戦に先発も、2点を先制された後5回に危険球を与え退場。チームはそのまま悪夢の4連敗で下克上を許した。

 翌15年に原監督の指示で抑えに配転。高橋監督に政権交代した16年以降も救援で起用されたが、17年の春季キャンプ中には、球団トレーナーから受けた鍼治療で神経麻痺が起きたとして、球団側に謝罪を求める事態に。この顛末を内々で収めようとせず、沢村の求めで広く報道させたことが、現場の選手やスタッフから大きな反感を買った。

 昨秋3年ぶりに復帰した原監督は、沢村と周囲の関係を見て大きな違和感を覚えたという。「バリアを張っているというか、壁があるというか。払拭するのにすごく苦労した」。今春キャンプ中に心機一転で先発再転向を命じたが、成果が出ないままトレード候補に。

 「そうこうしているときに、お酒の事件があった」。東京・新宿で4月中旬の深夜にまたも暴力沙汰を起こし、週刊誌にも報じられた。だが指揮官はこれをチャンスと見て逆手に取り、ナインを集めた前で沢村に謝罪をさせた。「やっぱり頭を下げるというのは大事だったね。彼に一番必要だったのは、チーム内の信頼だったと思うよ」。

 雨降って地固まる。鍼治療の件も含めてわだかまりが解け、沢村は再びチームの輪に加わった。救援でフル回転して優勝に貢献し、久しぶりに若大将とともに臨むCS。恩返しをしなければ、男が廃るというものだ。(笹森倫)

最終更新:10/8(火) 16:56
夕刊フジ

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