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ボヤジアンの星の異常な減光、エイリアンの巨大建造物より信憑性のある説が浮上

10/8(火) 22:30配信

ギズモード・ジャパン

100万分の1の星に起こりうる宇宙の新常識を発見!?

ケプラー望遠鏡により記録にとどめられた100万個近いの星のなかでも、抜群の注目度を誇る「KIC 8462852」(通称、ボヤジアンの星:Boyajian’s Star)。散発的に起こる減光について、彗星の破片群やエイリアンによる巨大建造物が原因では…などと考えられてきました。

最新の研究によればどうやらこの現象、親に捨てられた衛星が苦しみ悶えながら消滅していく過程で起こるようです。

星の明るさが最大22%低下

ボヤジアンの星(またはタビーの星:Tabby’s Star)なんですが、発見されたのは約130年前です。ただ、初めてその異常な挙動が発見されたのは2015年のこと。散発的に起こる減光の発見者は、ルイジアナ州立大学(LSU)の天体物理学者、Tabetha Boyajian氏で、彼女の名が星の通称の由来となっています。

地球から約1,500光年の位置にあるこの星は、たまに暗くなることを除けばごく普通の星です。星の明るさは最大22%低下することが観測されており、明るさの変化は数日~数週間続くこともあります。

LSUの天文学者Bradley Schaefer氏によって収集されたアーカイブデータは、ボヤジアンの星が次第に暗くなり、1890~1989年の間に明るさが14%低下したことを示しています。

みなしご衛星がジワジワ崩壊

こうした観測結果を説明するために、彗星の破片群、不均一な塵の帯、崩壊したばかりの惑星、いびつな形をした星…といった説が次々と登場しました。ペンシルベニア州の天文学者Jason Wright氏なんかは、エイリアンによる巨大建造物が存在する可能性を示唆して注目を集めています。

今回コロンビア大学の天文学者によるチームは、さらに別の説を可能性として提案しました。実際、こちらもかなりぶっ飛んだ説なんですが、専門家に真剣に受け止められないほどではありません。

『王立天文学会月報』に掲載された最新の論文で、天文学者3氏(Brian Metzger氏、Miguel Martinez氏、Nicholas Stone氏)は、崩壊する親惑星に捨てられた「みなしご衛星」が、ボヤジアンの星からの放射線によって、ゆっくりじっくり崩壊していくシナリオを提示しています。

崩壊する衛星の破片がジワジワと宇宙空間に漏れ出し、ボヤジアンの星の周りに塵円盤を形成。これが星の光を遮る、というわけです。

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最終更新:10/8(火) 22:30
ギズモード・ジャパン

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