ここから本文です

【倒産の前兆】スルガ銀と結託 “情弱”狙った「かぼちゃの馬車」運営会社の「詐欺まがいの手口」

10/8(火) 7:00配信

ITmedia ビジネスオンライン

 1900年に創業した国内最大級の企業情報データを持つ帝国データバンク――。最大手の信用調査会社である同社は、これまで数えきれないほどの企業の破綻劇を、第一線で目撃してきた。

【第三者委員会の報告書】スルガ銀行内で飛び交っていた壮絶な暴言

 金融機関やゼネコン、大手企業の破綻劇は、マスコミで大々的に報じられる。実際、2018年に発覚した、スルガ銀行によるシェアハウスの販売、サブリース事業者・スマートデイズへの不正融資問題などは、記憶にとどめている読者も多いだろう。一方、どこにでもある「普通の会社」がいかに潰れていったのかを知る機会はほとんどない。8月6日に発売された『倒産の前兆 (SB新書)』では、こうした普通の会社の栄光と凋落(ちょうらく)のストーリー、そして読者が自身に引き付けて学べる「企業存続のための教訓」を紹介している。

 帝国データバンクは同書でこう述べた。「企業倒産の現場を分析し続けて、分かったことがある。それは、成功には決まったパターンが存在しないが、失敗には『公式』がある」。

 もちろん、成功事例を知ることは重要だ。しかし、その方法は「ヒント」になりこそすれ、実践したとしても、他社と同様にうまくいくとは限らない。なぜなら、成功とは、決まった「一つの答え」は存在せず、いろいろな条件が複合的に組み合わさったものだからだ。一方で、他社の失敗は再現性の高いものである。なぜなら、経営とは一言で言い表すなら「人・モノ・カネ」の三要素のバランスを保つことであり、このうち一要素でも、何かしらの「綻(ほころ)び」が生じれば、倒産への道をたどることになる。

 そしてそれは、業種・職種を問わずあらゆる会社に普遍的に存在するような、些細(ささい)な出来事から生まれるものなのだ。実際、倒産劇の内幕を見ていくと、「なぜあの時、気付けなかったのか」と思うような、存続と倒産の分岐点になる「些細な出来事」が必ず存在する。同書ではそうした「些細な出来事=前兆」にスポットを当てて、法則性を明らかにしている。

 本連載「あなたの会社は大丈夫? 『倒産の前兆』を探る」では、『倒産の前兆』未収録の12のケースを取り上げ、「企業存続のための教訓」をお届けする。第3回は、スルガ銀行が融資していた女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」運営のスマートデイズを取り上げたい。

――シェアハウス運営 スマートデイズ

オーナーに売り込んだ物件を一括借り上げして入居者を募り、オーナーには家賃保証する「サブリース方式」で女性専用シェアハウスを運営。わずか2年で年売上を約40倍に伸ばすも、物件入居率の低下が響いて自転車操業に陥り、顧客への賃料支払いが停止。多額の借入金返済に窮するオーナーが続出し、社会問題となったことも記憶に新しい同社はいかにして倒産したのか。

銀行や販売代理店と結託した不当な利益取得構造。賃料支払いがストップしたことで、多額の借入金返済に窮するオーナーが続出し、社会問題になった。

1/4ページ

最終更新:10/8(火) 7:00
ITmedia ビジネスオンライン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ