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クマ大量出没 今できる対策は…/富山

10/8(火) 19:27配信

チューリップテレビ

 県内では、今年、人里近くでのクマの目撃情報が相次いでいて、前回、大量出没した2010年を超える勢いとなっています。
 クマによる人身被害を防ぐためにこれから何をすべきなのか、専門家と警戒地域を回り、今できる対策を探りました。

 「これ、クマの爪あとですよ。木に登ったときについたもの」(間宮さん)

 クマの生態に詳しい自然博物園ねいの里の間宮寿頼(まみや・かずより)さん。
 先月22日にクマによる人身被害が発生した集落を間宮さんと訪れると地域のいたるところにクマの痕跡が残っていました。

 「あ、これクマの糞ですね。こういう柿の実を食べたクマの糞が落ちてたりする。多分クマが来たらすぐ分かる。今年は特にブナ・ミズナラが同調して悪い年ですので、山からクマがこういうところに出てきて、特に今の時期は柿の実を利用する」(間宮さん)

 今の時期、特に注意をしなければいけないのが、木に取り残したカキの実。

 「クマがカキの木に来た場合、こういう風にですね、枝を折ってカキの実を食べる。枝折れがすごい目立つと思います。結局クマがここまでカキの実を食べているということは、クマがこの地域に出るということになるので」(間宮さん)

 人里まで降りてきてカキを食べに来るクマ。
 それは今年クマの出没が相次ぐ富山市楡原でも…

 「先月29日にはこちらの住宅の敷地内にある、納屋の中でクマが目撃されました。クマはあちらの柿の実を狙っていたものと見られます」(記者)

 「何か音がしたんです。物音が。ゴトゴトやら普通聞かない音を聞いたもので。私ここをそーっと上がって、ここおそるおそる上がってこういう状態で覗いたんですよそこに横たわっていた。黒いのが見えた」(目撃者)

 富山市楡原(にれはら)では、7日オスの成獣1頭が檻にかかり駆除されましたが、その後も目撃や痕跡が相次いでいて、7日住民らがカキの木の伐採に乗り出しました。

 「出来るだけ早めにカキの実を採ることによってクマを引き寄せないのが一番重要だと思いますので。まず庭にある柿の実を採っていただく」(間宮さん)

 間宮さんは、カキの実だけでなくこれからなる栗や銀杏なども残さずに採ることが重要だと指摘します。
 県内各地で出没が相次ぐクマ。
 7日までに、クマの目撃や、足跡や糞などの痕跡を確認した数は327件。
 先月、1か月間だけで114件にのぼり、去年のおよそ10倍となっています。
 これは、クマが人里に大量出没した、2006年に2010年に次ぐ水準で、この時もクマの主食と考えられるブナやミズナラが凶作でした。
 クマの出没が比較的多い山間部の住民らも今年の異常ぶりを語ります。

 「ここくじってっていったんですけどね。完全にクマの引っかき傷」
 「この近所でよく出るものでね、畑とか怖くて作業にならない」
 「怖いですよ。何とか早くね。つかまってほしいんですけど」(住民)

 クマが異常出没した2010年は、10月に入ってから、目撃・痕跡情報の件数が大幅に増加。
 今年も10月に入ってすでに81件と急増しています。
 その上で、間宮さんは、クマの行動パターンを知っておくことが重要だと強調します。

 「こういう河川敷のやぶ。こういう所をクマは移動し、平野部に出ることがある」(間宮さん)

 平野部にあらわれるクマは人目につかないよう林や河川敷のやぶに隠れながら人里へ降りてくるといいます。
 そのため自宅周辺でクマが身を潜められる場所を減らすことが、効果的だとアドバイスします。

 「家の庭周辺、あるいは山際で山と藪が繋がって家があるそういった地域はぜひ、自分の出来る範囲でいいんですけど刈り払える部分は刈り払っていただいて、クマとの偶発的な遭遇を減らす意味では有効的だ」
 「これから、特に10月中旬をピークにクマの出没が増えると思うので11月下旬ぐらいまで注意をしてほしい」(間宮さん)

チューリップテレビ

最終更新:10/8(火) 19:27
チューリップテレビ

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