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「弾劾阻止の最後の砦」上院共和党がトランプ氏に反発-シリア撤退で

10/8(火) 9:54配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): トランプ米大統領がシリア北部の少数民族クルド人勢力を支援していた駐留米軍の撤退を決めたことを受け、大統領弾劾を阻止する最後の砦である上院共和党の有力議員が7日、強く反発した。

上院共和党のタカ派議員らは大統領の決定について、テロリストに勝利を与え、米国の信用を失墜させるものだと批判。一部議員は既に、撤退を撤回させる法案を検討している。

マコネル上院共和党院内総務は声明で、「米軍のシリアからの突然の撤退はロシアとイラン、シリアのアサド政権を利するだけだ」と指摘。トランプ大統領に対し、「『イスラム国(IS)』を掃討する有志連合を維持するほか、北大西洋条約機構(NATO)の加盟国であるトルコと、シリアにおける米国の反テロのパートナーとの重大な紛争を阻止する」よう求めた。

外交政策はこれまでも共和党とトランプ大統領が最も対立する分野だった。ただ、実際に上院共和党が弾劾裁判で大統領罷免支持に回るかどうかは不透明。下院が弾劾訴追した場合、上院共和党議員の罷免支持が20人以上になればトランプ大統領は失職する。

上院共和党議員でこの日、最も厳しい批判を行ったのはトランプ大統領と親しく、これまで大統領の政策を支持してきたリンゼー・グラム議員だった。同議員はこの「衝動的な決定」はイランを利する上に、米国の中東での影響力が損なわれると指摘した。

同議員はまた、クリス・バンホーレン上院議員(民主)と共同で、トルコがシリアに進攻した場合、トルコに制裁を科す案を提出すると表明。同案はトランプ大統領の拒否権を覆す3分の2の賛成票を集めるだろうと述べた。

トランプ大統領はグラム議員らからの批判を受け、ツイートで、トルコが「禁じられている」行動に出れば同国の経済を「壊滅」させると述べた。ただ、「禁じられている」行動の具体的内容は示さなかった。また、クルド人勢力支配地域の施設やキャンプにいる約1万2000人のISの捕虜や、その家族についてもトルコは「配慮」すべきだと指摘した。

上院は今年先に、マコネル氏が提出したシリアとアフガニスタンからの米軍撤退に反対する案を3分の2以上の賛成票で可決している。今回のシリアからの撤退に対する7日の反対は超党派議員によるものだった。

トランプ大統領の決定に反発した上院共和党議員はほかに、マルコ・ルビオ、ミット・ロムニー、スーザン・コリンズの各氏。

原題:Senate Republicans Recoil From Trump’s Decision to Abandon Kurds(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Steven T. Dennis

最終更新:10/8(火) 9:54
Bloomberg

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