ここから本文です

【歴史的対決】飯テロ歌合戦 ~打首獄門同好会 VS 全ミュージシャン~

10/9(水) 18:30配信

rockinon.com

打首獄門同好会のコンセプトは、「生活密着型ラウドロック」。「生活密着型」だから、無論、彼らのディスコグラフィを辿ると会長である大澤敦史(G・Vo)の衣食住をノンフィクションで描いた楽曲が非常に多いわけだ。その人間が生活をするうえでの基礎となる衣食住の一本を担う存在、それが「食」である。完璧にはなれない我々が踏ん張らなくてはならないとき、間違えた方向から正しい方向へ向かうとき、その行動のエネルギーとなるのが「食べ物」であることを私たちは知っているから、今日も「食べ物」を口にしているのだ。私たちが明日へ向かうとき、きっとそのエネルギーの源泉にはカレーが、ギョウザが、焼鳥が――ほかにもたくさんの食べものがあるはず。その「食べ物」についての歌をおそらく日本でいちばん轟かせているのは、言わずもがな打首獄門同好会だろう。

しかし、彼らだけではなく、実は多くのミュージシャンが食べものの名を音楽に乗せ、世に放ってきた。この記事では、そんな「食べ物」の曲もとい「飯テロソング」を、打首獄門同好会とほかの全ミュージシャンの2つに分け「飯テロ歌合戦」と題し、ご紹介。曲名を見るだけでお腹が空腹感で悶えてしまうのでダイエット中、そして夜中に見るのは要注意です!(野澤勇貴/林なな)

【全ミュージシャン】
●筋肉少女帯/“日本印度化計画”(1989年)
1曲目は、《オレにカレーを食わせろ》のフレーズでリスナーを一気に「カレーの口」にする“日本印度化計画”だ。打首獄門同好会の大澤会長が結成時から「声が似ている」と言われていた、大槻ケンヂがボーカルを務める筋肉少女帯の代表曲。リリースから20年以上経った2012年にはテレビ東京『ピラメキーノ』の1コーナーに起用され再ブレイクした。名実ともに世代を超えて愛される飯テロソングだ。

●Perfume/“チョコレイト・ディスコ”(2007年)
この曲が収録されたシングル『Fan Service[sweet]』がリリースされた日も2月14日で、数あるバレンタインソングの中でも代表的な1曲。チョコレイトのように甘い恋模様が、中田ヤスタカによる秀逸な歌詞とポップなサウンドで表現されている。ファンの間では有名な話だが、この曲を聴いた木村カエラがラジオで大絶賛し大きな話題に。今のPerfumeの大躍進のきっかけとなった名曲。

●10-FEET/“1sec.”(2009年)
疾走感あるサウンドでフェスでもお馴染みのライブアンセム。一聴すると超クールな英詞だが、和訳してみると「チーズが乗ったアンチョビ」や「でっかいコーラ」、「顔と同じ大きさのステーキ」を飲み食いして太ってしまったというまさかの内容(笑)。力強さとカッコ良さ、ユーモアがハイレベルで共存する、10-FEETらしさが詰まった1曲だ。このハイカロリーなものを食べすぎて太ったというのは、彼らがアメリカツアーを回った際の実体験である。

●ZAZEN BOYS/“ポテトサラダ”(2012年)
とにかく《ボールにいっぱいのポテトサラダが食いてえ》という欲望がシンプルに綴られた楽曲。その真っ直ぐ過ぎる歌詞は、聴いていて途中で「もう食べなよ……」と思ってしまうほど。しかし、曲を聴き終わった時にはあなたも思っているはずだ。「ボールにいっぱいのポテトサラダが食いてえ!」と。2番には《ドンブリいっぱいのしじみ汁》が出てくるが、こっちは酒を飲んだ次の日にマジで沁みる。

●キュウソネコカミ/“空芯菜”(2013年)
ヤマサキセイヤ(Vo・G)が、三宮の駅前にある中華料理屋で初めて食べた空芯菜の美味しさに感動して作った魂のロックナンバー。曲の序盤では《油で炒めただけなのに!》、《ぺろりと一束いっちゃうよ!!》とシンプルなのになんでこんなに美味しいんだ!?という空芯菜の素晴らしさを叫んでいるが、その感動がMAXに至ったラストではなんと《空心菜食ってそして/争いの世の中変えようよ》と世界平和を歌うまでに発展している。

●グループ魂/“彦摩呂”(2015年)
《う!み!の 宝石箱や!》、《あ!じ!の! IT革命や!》、《味の郵政民営化や~~!》でわかるように、グルメレポーター・彦摩呂のことを歌った曲。ミュージックビデオでは、彦摩呂がフライドチキン、カレーライス、スパゲティなどのグルメをめちゃくちゃ美味しそうに食べている。この究極の飯テロMVをダイエット中や深夜に観るのは自殺行為に等しいと言える。

●ORANGE RANGE/“SUSHI食べたい feat.ソイソース”(2015年)
4分17秒の曲の中に、《寿司食べたい》と《SUSHI食べたい》が計42回。サブリミナル的に繰り返されるこのフレーズは、曲が終わるころにはしっかりと脳にこびりついて離れない。気づいたら「寿司食べたい……」と呟いていた、という経験がある方も多いのでは? 日本人なら「やっぱりこの世の終わりの日には寿司を食べたい!!」と思わせてくれる至極の「寿司ラブ」ソング。

●くるり/“琥珀色の街、上海蟹の朝”(2016年)
岸田繁(Vo・G)がこれまで封印してきたというシティポップ/ブラックミュージックに受けた影響を爆発させたヒップホップナンバー。今はもう会えない「君」との思い出を懐かしむ歌ありながら、サビの《上海蟹食べたい》というポップなフレーズがシリアスにし過ぎず、琴線をガツンと揺らす名曲へと昇華させている。ここまで紹介してきた飯テロソングとは食べ物を使う角度が異なるが、当然外せない1曲だ。

●PAN/“ギョウザ食べチャイナ”(2016年)
庶民の味方「餃子の王将」とコラボしたPANの代表曲のひとつ。《ギョウザ 食べチャイナ》で沸き起こるコール&レスポンスは、ライブでもすっかりお馴染みに。「餃子の王将」箕面半町店で撮影されたMVでは、コミカルなダンスと共に彼らなりの美味しい餃子の作り方を教えてくれている。ちなみにこのMVの監督は、寿司くんことヤバイTシャツ屋さん・こやまたくや(G・Vo)が担当した。

●SILENT SIREN/天下一品のテーマ(2018年)
ひなんちゅ(Dr)が、学生の時に「天下一品」でアルバイトしていたことがきっかけで、メンバー全員でCM出演。その際に楽曲提供されたのがこの“天下一品のテーマ”だ。《餃子定食 ねぎトッピング/チャーハン定食 麺大盛りで》と、見ているだけでお腹が空いてくる飯テロな歌詞が並ぶ天一同様「こってり」な楽曲。MVでは、メンバーが実際に天一の制服で調理、接客する姿が描かれている。メディア露出に積極的な社長もモチロン出演している。

【打首獄門同好会】
●デリシャスティック
16種類の食べ物の名前が冒頭で歌われ、「あぁ、たくさんの食べ物の名前が出てくるな」なんて呑気に思っていたら、サビでそれらの名が全てあの『うまい棒』の味だったのだと知るというカオスな展開。曲後半に行くにつれて、だんだんとマイナーなテイストになるのも肝だ。ライブでオーディエンスがうまい棒を掲げる姿はもはや名物。

●私を二郎に連れてって
タイトルそのまま紛れもなく「ラーメン二郎」の歌。胸キュンポイントたくさんの歌詞とどこか可愛らしいメロディラインを聴き、そして登場人物のプロフィールからあらすじまでしっかりと描かれた漫画風のMVを見てしまったら、好きな人とラーメン二郎に行きたくなる(はず)。それにしても、歌詞通りのトッピングにしたら胸やけ凄そう……。

●ヤキトリズム
タイトルの通り、こちらは焼鳥の歌。ビール片手に聴いたら、もう焼鳥を求めるほか選択肢は皆無だろう。様々な串メニューを《とりどりの鶏》と称するセンス、そして惜しげもなく《I LOVE 焼鳥》と綴られた歌詞に、会長の食べ物愛もとい「焼鳥愛」を感じる。

●日本の米は世界一
日本を代表する主食・米。カツ丼、いくら丼、チャーシュー丼――お米の真っ白な色は、何が合わさっても美味しい色に染まることができるのだと実感する。それを会長は惜しげもなく讃え、胸を張るようにして「日本の米は世界一!」と、音楽に乗せて歌うのである。

●TAVEMONO NO URAMI
「冷蔵庫に入れていたはずのプリンが無い」、そんな場面から始まるこの曲。プリンでなくとも、ありとあらゆる食べ物に対する恨みは大きいものである。他の人に食べられぬよう、自分の食べ物にはちゃんと名前を書いておこうと、大事なことを教えてくれる曲だ。

●島国DNA
この日本という360度海に囲まれた国が持つ最大級の宝・海の幸を音楽にした一曲。魚介料理が三三七拍子のリズムで歌われる部分は、一度聴いたらなかなか耳から離れない。ライブでは、魚が宙を舞うこともしばしば。

●きのこたけのこ戦争
かの有名な「きのこの形とたけのこの形をしたチョコレート菓子のどちらが好きか」という曲。どちらも美味しいから我々が優劣をつけることなんてできない、そんな苦しみも聴こえてくるよう。この戦いの決着がつく日はやってくるのか――。

●ニクタベイコウ!
「肉を食べたい」という気持ちだけが込められた楽曲がほかにあるだろうか。様々な肉料理が名を連ねるので、夜中に聴く際は肉を確保した状態で聴くことをおすすめする。“島国DNA”同様、この曲ではライブでは棒付き肉がオーディエンスの頭の上に降臨することも。

●YES MAX
エースコック「スーパーカップMAX」のCMソング。戦隊ヒーローのテーマソングらしく仕上がったリズムに乗せられた歌詞によだれが出るのを押さえつつ、ラストの「マーックス!」の叫びと共に空腹を紛らわすべし。

●Shake it up 'n' go ~シャキッと!コーンのうた~
ポテトサラダに入れればアクセントにもなるし、お寿司のネタに「ツナマヨコーン」だってあるし、「天下一品」には「コーンラーメン」がメニューにある。どんな料理にも合ってしまう、そして先述に挙げられた多くのミュージシャンによる「飯テロソング」の食べ物たちに入れてしまえばさらに美味しく食べられる最強の食材が、実はこのコーンなのだ。

rockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

最終更新:10/9(水) 18:30
rockinon.com

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事