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製造現場のエッジコンピューティングの基盤として普及着々、Edgecrossの現状

10/9(水) 7:35配信

MONOist

 Edgecrossコンソーシアムは2019年10月8日、「第1回 Edgecrossフォーラム」を開催。同コンソーシアムが推進するエッジコンピューティング基盤「Edgecross」の現状を紹介した。会員外の企業も募ったフォーラムの開催は初めてのこととなる。

2019 中国国際工業博覧会でのEdgecrossコンソーシアムブース(クリックで拡大)

「数よりも価値を重視」

 「Edgecrossコンソーシアム」は2017年11月にアドバンテック、オムロン、NEC、日本IBM、日本オラクル、三菱電機の6社が幹事会社となって設立。その後日立製作所も幹事会社として加わり、この7社を中心に運営を進めている。2018年5月にはエッジコンピューティングの共通基盤となる「Edgecross」基本ソフトウェアとデータ連携を実現するデータコレクタ、アプリの販売を開始した。

 実質的に活動を本格化させたのは2018年度(2019年3月期)からで初年度は認知と会員拡大を中心に活動を行い、2019年3月までに250社の会員企業を獲得した。2019年度は「数よりも価値を重視した取り組みにシフトする」(Edgecrossコンソーシアム 事務局長の徳永雅樹氏)とし、具体的な価値や成果につながる取り組みを進めてきた。

 2019年9月末時点でのEdgecrossコンソーシアムの会員企業は290社と半年間で新たに40社の企業が参加。さらに、Edgecross基本ソフトウェアのライセンス販売数は2200を超えたという。会員企業が展開する認定製品も35社から提供が開始され、今後さらに増える見込みだという。

 徳永氏は「導入検討企業も増えてきた。食品や飲料、家電、素材、自動車部品、機械などさまざまな業種で検討が進んでいる。導入目的についても設備稼働管理や製品品質管理などさまざまで、広がりが出てきた」と述べている。

 同コンソーシアムは部会ベースでの活動を中心としているが、技術仕様などを開発するテクニカル部会ではEdgecrossの使用拡張や認定試験仕様の策定などを進めた他、セキュリティガイドラインを策定し2019年10月末に公開予定だという。さらにリアルタイムデータ処理要求仕様とデータモデル要求仕様を2020年2月に策定する予定としている。

 また、新たな取り組みとしては、Edgecross基本ソフトウェアを使った商品開発を加速させるために「基本ソフトウェアトレーニング」を2019年9月から開始した。1カ月に1回ペースで開催していくという。ユーザー企業へのシステム導入を広げていくため、SIパートナー制度も新たに開始した。その他、マーケットプレースの機能強化や基本ソフトウェアの30日体験版を用意するなど、普及拡大に向けた取り組みを強化している。

 海外展開についても徐々に本格化させていく方針だ。各海外関連団体との協力を推進する他、海外のパートナーなども一部で募り始めており、中国や台湾などを皮切りに、展開を進めていく。

 その他、Edgecrossの普及に貢献した事例や製品、企業を表彰するアワードも新設する。2019年10月末~11月末に公募しその後2020年1月までに申請。2020年3月の会員フォーラムで表彰するという流れである。「大賞」「テクニカル部会賞」「マーケティング部会賞」「功労賞」などが用意されるという。

MONOist

最終更新:10/9(水) 7:35
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