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いざショートステイ!認知症の親に拒否されないための準備〈もめない介護〉

10/9(水) 7:12配信

なかまぁる

「ショートステイに行ってほしいけど、なかなか父親がOKしてくれません……」

そんな悩みを打ち明けてくれた陽子さん(仮名・52歳)は、在宅介護歴4年目になるそう。認知症の父親(82歳)を、母親(78歳)と協力しながら介護してきました。

父親はデイサービスには機嫌良く通ってくれますが、ショートステイとなると「どうして行かなくてはいけないんだ」と渋い顔をするとか。陽子さんが、「たまにはお母さんをゆっくりさせていあげたい」と説明すると、「邪魔もの扱いする気か」と怒るため、「こちらも黙るしかなくて……」と、陽子さんはため息をつきます。

ショートステイ(短期入所生活介護)は、要介護1~5の認定を受けた方が短期間、施設に入所できるサービスのことです。介護保険が適用され、1泊2日から最大30日間連続で滞在することができます。たとえば、在宅で介護している人が出張や旅行などで家を空けなければならないときはもちろん、介護を「小休止」したいときに重宝されています。

我が家の場合は別居介護でしたが、ケアマネジャー(ケアマネ)さんから「将来のためにショートステイの利用も検討してみては?」と勧められていました。時期としては、義父母がデイケア通いに慣れ、通う回数を週2回に増やしたぐらいだったと記憶しています。

ショートステイになかなか首を縦に振らない義母

義父(当時89歳)、母(当時86歳)はそれぞれアルツハイマー型認知症と診断されながらも、訪問介護(ホームヘルプ)や訪問看護、デイケアなどの介護サービスを組み合わせ、夫婦ふたり暮らしを続けていました。しかし、どちらか片方が体調を崩し、入院や施設入所を余儀なくされた場合、残された側がそのまま一人暮らしを続けるのは厳しくなるはず。

そんな「将来」を見越しての助言でした。

家族としては、ショートステイの利用には大賛成。今すぐではないにしても、いつか本格的な施設入所が必要になるかもしれません。そんなとき、ショートステイの経験があれば、少しは抵抗感が薄れるかもという期待がありました。

「温泉旅行に行くような感覚で、お泊まりを経験してみませんか?」
「旅行ねえ……。うちのほうが落ち着くのよ」

「おふたりともお疲れがたまっているでしょうから、少し羽を伸ばしてゆっくりなさいませんか」
「休むと身体がなまっちゃうから良くないの。お父さまも寝てばかりいるし」

ケアマネさんがそれとなく、ショートステイ利用を促してくれましたが、義母はなかなか首を縦に振ってくれません。その都度、“ああいえば、こういう”で煙にまくのです。

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最終更新:10/9(水) 7:12
なかまぁる

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