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巻線大手の昭和電線ユニマック、車載向け拡大。販売量比率5割超へ

10/9(水) 6:04配信

鉄鋼新聞

 巻線大手の昭和電線ユニマック(本社・三重県いなべ市、社長・山村隆史氏)は全体に占める車載分野での販売数量を現行の3割弱から5割以上に拡大させる。電動車の駆動モーター用をはじめとする車載分野は技術で付加価値が確保でき、成長も見込まれる領域。今月の昭和電線HDによる完全子会社化を機に、高耐圧などの特性を実現する材料である高品位無酸素銅線の事業と連携を強化。高品位無酸素銅線・巻線の能力増強や提携メーカーが持つ中国巻線工場の活用も進め、競争力を強化する。

 高品位無酸素銅の「MiDIP」は条件管理を徹底しながら昭和電線グループ独自の製法で製造。酸素含有値を10ppm以下に抑え、昭和電線ユニマックの巻線など電線の耐電圧性を高めている。同社はフジクラとの合弁会社だったが今月昭和電線HDが株式を取得し完全子会社化。素材から巻線まで一気通貫した強化策で製品力を強める。
 今後昭和電線グループでは設備更新やIoT技術の導入による管理体制強化で、銅荒引線全体から確保できる「MiDIP」の数量を増やす。さらに昭和電線ユニマックでは車載や電子部品用巻線の製造設備を増設する計画。
 合わせて昭和電線HDと資本提携する中国電線大手の富通集団が天津に持つ巻線工場との連携も強化。重電向けなどの巻線を生産委託するほか車載分野で求められる現地調達ニーズへの対応も進める。今後は車載で重要な安定供給体制の強化へ天津でも国内向け同様の製造ができるよう技術支援も進める。
 山村社長は「重電や産業用の国内生産も引き続き重視しつつ、素材力と加工技術のシナジーで車載ビジネスを拡大させたい」と話している。

最終更新:10/9(水) 6:04
鉄鋼新聞

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