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話題作りだった? ブロックチェーンは不要だったと外為大手CLS幹部

10/9(水) 11:15配信

CoinDesk Japan

ブロックチェーン技術は素晴らしい。だが、グローバル金融マーケットの再構築に必須とは言えない。

そう語ったのはCLSグループの最高戦略・開発責任者アラン・マルガード(Alan Marquard)氏。同グループは外国為替決済サービスの国際事業者で、世界の大手銀行71行が出資している。

ブロックチェーンを使った世界初の外為市場用企業向けアプリケーション

1年ほど前、CLSはCLSネット(CLSNet)を稼働させ「世界で初めてブロックチェーンで処理されるグローバルな外為市場用企業向けアプリケーション」とアピールした。同ネットには大手銀行のゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、中国銀行(香港)が参加した。

CLSネットは、IBMが開発した企業向けブロックチェーン・プラットフォーム「ハイパーレジャー・ファブリック(Hyperledger Fabric)」上に構築された。だが、ブロックチェーンは、120の通貨での大容量のFX取引を差額決済するために疑う余地のないソリューションではなかったとマルカード氏は語った。

「CLSネットを考案した最初の時から明白だった。ブロックチェーンで運用“しなければならない”ことはなかった」とマルカード氏はCoinDeskに語った。

「ブロックチェーンはそのプロセスを運用──あるいは上手く運用することにさえも必須ではない」

CLSは「計算と出力に中央集権型の方法」を選ぶこともできた。だが、理由があってそうはしなかったとマルカード氏は述べた。

「我々はブロックチェーンを支持している。誤解しないでいただきたい」とマルカード氏は述べた。

「(メリットがあると)考えなければ、ブロックチェーンにすべての投資を行うことはなかった」

マルカード氏は投資額を明かさなかったが、業界の情報筋は「数百万ポンド(数億円)」としている。

具体的には、メリットは差額決済の計算結果をブロックチェーン上に置くことで、双方の参加者が間違いなく同じ結果を得ることができる点。これは、特に不効率性や取引が中断する可能性のある新興市場の通貨の場合には価値あることとマルカード氏は指摘した。

しかしブロックチェーンは、コスト削減にとって必須の要素ではなかったと同氏は述べた。

「差額決済を行えば行うほど、より多くの人がコストを節約できる。つまり、このサービスはお金を節約できる」とマルカード氏は述べた。

「ブロックチェーンのおかげだろうか? いいえ、そうは思わない。誓ってそうではないと言える」

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最終更新:10/9(水) 11:15
CoinDesk Japan

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