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フェラーリSF90ストラダーレとは 初のPHEV、詳細解説 サイズ/スペックは?

10/9(水) 6:50配信

AUTOCAR JAPAN

シャシー

SF90ストラダーレはハイブリッド・システムを備えるため、増加したシステム重量270kgはパワーアップで対応できたが、車両総重量を1570kgに抑えるためにマルチ・マテリアルとマルチ・テクノロジーによる軽量化が推し進められた。

シャシーは近代フェラーリの定型といえるアルミ・スペースフレームを継承するが新設計された。

従来のリブ付き構造材に代わって採用した中空ケーシングで、新たなソリューションとしては、キャビンとエンジンを隔てるバルクヘッドにフルカーボン・ファイバーが用いられた。カーボンパーツはこのほかにもアンダーフロア・パネルやドアなどにも使用され軽量化に貢献している。

使われているアルミ合金は高強度の7000シリーズ合金で、SF90ストラダーレのシャシーは、従来の車体に比べて曲げ剛性20%強化、ねじり剛性40%強化を、重量増なしで実現している。またフロアには「静かなアルミニウム」として知られる新合金を採用することにより、NVHが改善された。

サスペンション

サスペンションは公式な発表はないが、構造説明用の動画を見るとフロントがダブルウィッシュボーン式、リアがマルチリンク式と8気筒ミドシップ・モデルでおなじみのタイプが踏襲されている。

ブレーキはフェラーリの定番となったカーボン・セラミック・マテリアル(CCM)製のローターで、フロントは398mm径、リアは360mm径が組まれる。

1000psのパワーに対応するため、冷却風をローターとパッドに導く新型のブレーキ・キャリパーがブレンボと共同開発され、前輪にロードカーとして初採用されたことも見逃せない。

パワートレイン

ミドに搭載されるV型8気筒ターボ・エンジンは、エンジン・オブ・ザ・イヤーを4年連続で獲得したF154型を進化させたものを搭載。リッター当たり出力195psを実現するために、ボアを88.0mmに拡大。総排気量は3902ccから3990ccへと増大している。

あわせて吸気バルブを拡大するとともにバルブ狭み角をタイトにした新型シリンダーヘッドを採用。マニフォールドは吸排気側ともシリンダーヘッドの高さに揃えて流気の効率化が図られた。

インジェクターはセンターに配置され、フェラーリV8モデルとして初となる350バールもの高圧で噴射される。

こうして最高出力はフェラーリ8気筒モデルのトップとなる780psを発揮し、ラ フェラーリの800psに迫る。この8気筒ユニットに8速オイルバス・デュアル・クラッチ・トランスミッションが組み合わせられる。後退時はフロントの電動モーターで駆動するため、リバース・ギアがなくなったことから、ギアボックスの軽量化と合わせて10kgもシェイプアップされた。

またクラッチにも改良の手が加えられ、最大許容トルクは122.37kg-mと大容量化され、さらに新たな油圧コントロール・システムの採用により、変速時間は488ピスタの300ミリ秒から200ミリ秒まで短縮されている。

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最終更新:10/9(水) 6:50
AUTOCAR JAPAN

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