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松山・不審火で愛媛大部室全焼 全国から支援の輪 卒業生がSNS呼び掛け

10/9(水) 9:32配信

愛媛新聞ONLINE

 「全国からの支援に感動と感謝の気持ちでいっぱい」―。6日未明に松山市内2カ所で相次いだ火災で、愛媛大山越グラウンド(同市山越4丁目)のプレハブ2棟が全焼した。アメリカンフットボール部と女子ラクロス部などが用具庫として使っており、両部員の用具類が焼失。共に週末に大切な試合を控え部員らが途方に暮れる中、寄付などを呼び掛ける会員制交流サイト(SNS)などで事情を知った各地の仲間らに支援の輪が広がっている。
 アメフット部副キャプテンの法文学部4年竹内涼さん(23)は、夜が明けてグラウンドに駆け付けた。倉庫にはプレーに必須のヘルメットやショルダー、履き慣れたスパイクなどを保管していたが、ヘルメットが焼け鉄製のフェースガードだけが並んでいた。
 12日には「この日のために頑張ってきた」という全国出場を賭けた中四国のトーナメント戦を控え「何もなくなって灰になっていた。何をしたらいいのか分からなかった」。出場できるのか分からなくなり、ぼうぜんとなった。
 事情を知ったOBらがすぐさま動いた。SNSで防具や備品の譲渡を呼び掛け、共に汗を流した仲間や競技経験者らに協力を要請。瞬く間にツイッターやフェイスブックで拡散し、関東や九州の大学など全国各地から連絡が殺到した。
 「昔使っていた物で古いですけど」とグラウンドに持ってきてくれた人もおり、8日夕には選手26人に対して50以上の防具が全国から届けられた。
 竹内さんは「全国の方々が地方大のアメフット部を支援してくれたのが、とてもうれしい」と笑顔。マネジャーの教育学部4年高倉佑実さん(22)も「この試合のために今までやってきた」と胸をなで下ろした。
 女子ラクロス部は、倉庫に保管していたボールや防具、練習道具などを失った。中四国大会の決勝戦を19日に控えるが、練習を再開できていない状況で、OGや部員らがツイッターやメールなどで協力を呼び掛けている。
 キャプテンの理学部4年山田香奈子さん(21)は「前向きにやるしかない。逆境を乗り越え中四国制覇します」と気丈に話した。
 松山東署によると、火災は6日午前3時45分ごろ発生したとみられ、約30分後には約2キロ離れた場所でも家庭ごみなどを焼いた。署は不審火の可能性もあるとみて周辺を警戒するとともに、捜査している。

愛媛新聞社

最終更新:10/9(水) 17:00
愛媛新聞ONLINE

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