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関電ツートップ辞任、続投意欲も批判に抗しきれず

10/9(水) 20:36配信

日刊スポーツ

関西電力の八木誠会長(69)は9日、大阪市で会見し、高浜原発が立地する福井県高浜町の元助役森山治氏(故人)から役員20人らが金品を受領していた問題の責任を取り、同日付で辞任すると明かした。岩根茂樹社長(66)は12月下旬にまとまる第三者委員会の調査結果公表後、辞任する。

八木氏は会見冒頭で謝罪し、「経営責任を明確にするため、辞任という結論に至った」と説明。「(金品提供に)会社として毅然(きぜん)と対応するという判断ができなかったことが大きな問題」と述べた。岩根氏は金品受領が「古くから起こっていた」との認識を示し、「関電、原子力事業の信頼が失墜している。責任は重い」と話した。

関電は先月27日に1度目の会見を開いたが、受領金品の具体的説明を拒んで批判され、今月2日に会見を再設定。八木、岩根両氏はこの場で、役職続投に意欲を示したばかりだった。

そもそも八木氏ら20人が受領した金品は、約3億2000万円相当。特に八木氏は859万円相当のうち、2着受け取った1着50万円のスーツ仕立券を「儀礼の範囲内」として返却しなかったと明かし、浮世離れした金銭感覚を露呈した。説明が後手に回った上、原発マネー還流の疑いが強まり、世間の批判に抗しきれず辞任に追い込まれた。

八木氏以外にも、1億円を超える金品を受け取った鈴木聡常務執行役員をはじめ、森中郁雄副社長、右城望常務執行役員、大塚茂樹常務執行役員の4人が、9日付で辞任した。

八木氏は関西経済連合会の副会長を、岩根氏も電気事業連合会の会長職を、それぞれ退いた。関電は当面、財界活動を自粛する見通し。八木氏には退職金は支払われず、岩根氏には退職金は発生しないという。

一方関電は、問題を検証する第三者委員会の委員長を、元検事総長の但木敬一弁護士に決めた。12月下旬をめどに調査結果をまとめ、公表する。

最終更新:10/10(木) 8:57
日刊スポーツ

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