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輸出規制から3カ月、戻らぬ韓国人。消えた楽観論と大打撃の長崎、大分そして…

10/10(木) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

「お客さん、韓国旅行ですか? 日韓問題は最近どうですかねえ」

韓国・釜山と博多港を結ぶ高速船「ビートル」が入出港する博多港のターミナルに向かう車中、初老のタクシー運転手に話しかけられた。

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「最近は韓国のお客さんを乗せることは少なくなりました。韓国人旅行者が減って困っているところは困っているでしょうね」

運転手は福岡の現状をそう説明しつつ、「我々タクシーは日本のお客さんがメインだから、そこまで影響はないですけどね」とも付け加えた。

自粛モード継続でも「こっそり」派も

到着したターミナルでは、ビートルを運航するJR九州高速船の水野正幸社長が取材に応じてくれた。

「8月のお盆期間の乗客は日本人が3割減、韓国人が7割減でした。予約状況からみると、10月、11月も同様の傾向です」

同社によると、日本が韓国に対し輸出規制を発動した7月以降、乗客が急減した。「最近は韓国側の不買運動を呼びかけるSNS投稿もピークを過ぎ、落ち着いていると聞いていますが、自主的に日本に行かないムードは続いています」という。

福岡市の大型商業施設「キャナルシティ博多」も、今年春先から韓国人の来店者がじわりと減り始めた。望月未和副支配人は、「韓国の旅行者は、短い日数で一気にいろいろなところを回り、写真を撮って、という旅のスタイルが多い。周囲を気にしてSNSに写真をアップできないなら、来ても仕方ないということかもしれませんね」と話す。

水野社長はビートルを利用する韓国人層について、「普段は若者グループが中心で、韓国行きの便は、スーツケースとドン・キホーテの袋を手にした旅行者が多いです。今はそういうお客様が少なくなって、仕事がらみで来ていると思われるビジネスマンが目立つ印象ですね」と変化を語る。

福岡市の旅行業界関係者が、「本当のリピーターは、相変わらず来ています。先週も、知り合いの経営者が家族で黒川温泉(熊本)の旅館に泊まりに来ました」と話すように、自粛ムード吹き荒れる中でも関係の根強さは失われていないようだ。

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最終更新:10/10(木) 13:05
BUSINESS INSIDER JAPAN

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