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NRW州首相1月来県 再生エネ、復興の現状を視察

10/10(木) 8:48配信

福島民報

【ドイツ・デュッセルドルフで藁谷隆本社報道部記者】ドイツのノルトライン・ウェストファーレン(NRW)州のアルミン・ラシェット首相は来年一月に福島県を訪れ、県内の再生可能エネルギー導入状況や復興の現状を視察する。ラシェット首相は八日午後(日本時間八日夜)、デュッセルドルフ市の州首相府で内堀雅雄知事と会談した際、意向を明らかにした。NRW州首相の来県は初めて。

 県はNRW州と二〇一四(平成二十六)年に再生可能エネルギーと医療機器の分野でそれぞれ連携覚書を締結し、二〇一七年に更新。七日に両分野を一本化して新たな覚書を結んだ。

 県によると、同州は「脱原発・脱褐炭」をエネルギー政策の柱に掲げ再エネへの転換を進めており、福島県の再エネ導入の取り組みに高い関心を示しているという。県はドイツ最大規模の経済州のトップを招き、行政、企業、大学間の共同事業や人的交流につなげたい考えだ。

 県などによると、視察先は産業技術総合研究所(産総研)福島再生可能エネルギー研究所(郡山市)などが想定される。福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想の中核拠点となるロボット研究開発拠点「福島ロボットテストフィールド」(南相馬市)、水素製造拠点「福島水素エネルギー研究フィールド」も候補に挙がる。

 ラシェット首相は「震災と原発事故からの復興を目指す県民の思いを直接受け止めたい。両地域の関係強化につなげたい」と意欲を示した。内堀知事は州首相の招聘(しょうへい)に向け、以前から手紙を通じて信頼関係を築いてきたとし、「福島県への熱意を受け止めてもらった。継続的な関係構築に向けた弾みとなる」と期待を寄せた。

 会談に先立ち、内堀知事はラシェット首相に福島県旗やドイツ国旗、NRW州旗をあしらった赤べこなどを贈り、末永い交流を誓い合った。

※ノルトライン・ウェストファーレン(NRW)州

 ドイツ中西部にあり、ドイツ連邦を構成する16州のうち、最多の人口約1786万人を抱える国内最大の経済州。国内トップの国内総生産(GDP)は約6915億ユーロ(約81兆円・2017年)で全独の24%を占め、州単独でスイスやサウジアラビアを抜き世界19位の規模。国内企業の売上高上位40社のうち、約半数の18社が州内に本社を置く。州都はデュッセルドルフ市。

最終更新:10/10(木) 8:48
福島民報

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