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【県民健康の日】わが身守る意識高めよ(10月10日)

10/10(木) 10:14配信

福島民報

 快適な気候の続く十月十日は「県民健康の日」でもある。行楽やスポーツに出掛けて体を動かすのに最適な時季だ。ただ、健康に関する福島県の各種指標は決して良好ではない。多彩な行事が県内各地で開かれている。進んで参加し、自分の健康は自分で守る意識を高めよう。

 健康の日は二〇〇一(平成十三)年度に県が制定した。同じ年に「健康ふくしま21計画」を作ったのを機に設けた。計画は健康長寿施策の基盤であり、二〇一三年度から第二次に入っている。期間は二〇二二(令和四)年度までの十カ年で、今年度は見直しに当たり、指標を変更した。三月には内堀雅雄知事をトップにした官民連携組織「健康長寿ふくしま会議」が設置され、県民総ぐるみの態勢を整えた。

 第二次計画は各種指標の達成度を載せているが、現状は厳しい。がん検診受診率、循環器病や糖尿病の数値、栄養や食生活、運動、飲酒などは目標の八割未満が多い。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響も指摘している。放射線の影響への不安、避難生活の長期化などによるストレスが考えられるとしており、心のケアにも十分な対策が欠かせない。

 健康は人任せでなく「自分ごと」との機運を盛り上げるべきだ。県は会津若松市などと共に九月末に同市で参加・体験型のイベントを催し、県民に学びの場を提供した。乳がん検診の受診を啓発するため、東北電力は福島市など県内四市の無線鉄塔や煙突をピンク色にともすキャンペーンを十日まで続けている。

 注目したいのは県の健康長寿サポーター養成だ。保健師らが団体や企業への出前講座で受診の大切さ、日常生活の改善などを呼び掛ける。受講者はサポーターに認証される。家庭、職場、地域などの草の根で啓発に当たってもらおうとの狙いだ。講座に行けなくても、家族や知人らから働き掛けられれば、行動に移す人が出てこよう。

 福島民報社は「59市町村連携健康プロジェクト」(59健康プロジェクト)を推進し、児童・生徒の食環境向上などに取り組んでいる。保健・医薬団体の協力を得て連日掲載の「健やか日和」は好評だ。切り抜きを保存し、家族ぐるみで記入できるノートを本社や販売店で配布している。ぜひ役立ててほしい。

 病気に縁がなく壮健な人ほど「自分は大丈夫」と過信しがちだ。体と心への向き合い方は個人差が大きい。働き盛りや若い世代にこそ、健康の意義や検診と予防の大切さを伝える必要がある。(鞍田炎)

最終更新:10/10(木) 10:14
福島民報

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