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吉永小百合は”日本映画界の象徴” 出演作121本「自身を常に進化させている」

10/10(木) 12:00配信

オリコン

■「Film makers(映画と人 これまで、そして、これから)」第22回 犬童一心監督

【場面カット】劇中ではスカイダイビングに挑むムロツヨシも登場

 日本映画界の歴史に燦然と輝く功績を残し続けている女優・吉永小百合。自身121本目の出演となる映画『最高の人生の見つけ方』が公開を迎える。メガホンをとったのは、映画『ジョゼと虎と魚たち』や『死に花』、『ゼロの焦点』、『引っ越し大名』などエンタメから作家性の強い作品まで幅広いジャンルの作品を手掛けてきた犬童一心監督だ。ジャパンプレミアの際「まさか吉永さんとご一緒するなんて。8ミリで映画を撮ることをはじめた17歳の自分に伝えてあげたい」と語った犬童監督に、女優・吉永小百合(74)の魅力を聞いた。

■戦後の日本の歴史を背負っている数少ない女優

 本作は、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが共演し人気を博した同名映画を原案に、舞台を現代の日本、そして主人公を余命宣告された二人の女性にアップデートして描かれた人間賛歌の物語。家庭のために真面目に実直に生活を送ってきた主婦の幸枝(吉永)と、上昇志向が強く、一代でホテルチェーンを築きあげてきたキャリアウーマンのマ子(天海祐希)が、病院で出会った少女が持っていた「死ぬまでにやりたいことリスト」を代わりに達成するための旅に出る姿を描く。

 犬童監督は「この映画はあまり登場人物の過去を描いていない。そうなると、しっかりと歴史を重ねている俳優の方が演じることで説得力を持たせることができる。僕が若いころは、まだ田中絹代さんは存命でしたし、高峰秀子さんもいらっしゃいましたが、いまの女優さんのなかで、戦後の日本を背負っている女優さんというのは、実はあまりいない気がします。年齢のことを言うのもあれですが、吉永さんもお若く見えますが、70代ですからね」と吉永が適任であることを強調する。

 吉永と言えば、1959年に『朝を呼ぶ口笛』でスクリーンデビューを飾って以来、現在まで100本以上に映画に出演し、現在も第一線級で活躍する女優だ。

 「僕は小学生から映画にはまっている早熟な子供だったのですが、自分が8ミリで映画を撮り始めた17歳のころ、すでに吉永さんは日本映画界の黄金期を知る大スターでした。一方で、僕が撮った作品は文化祭などで上映はしたものの、誰も見てくれない。映画が好きで撮っていましたが、当時は映画監督になるには、撮影所に入って助監督から這い上がるのが普通です。自分が映画監督になるなんて思ってもいませんでした。ある意味で真逆の位置にいた自分が、まさか吉永さんと映画でご一緒するなんて夢にも思っていなかった。だからジャパンプレミアではあんな発言をしたんです」。

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最終更新:10/12(土) 7:25
オリコン

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