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“リアル弱虫ペダル”16歳・篠原輝利の決意 日本人初のツール・ド・フランス優勝へ

10/10(木) 7:10配信

REAL SPORTS

日本人初のツール・ド・フランス総合優勝を目指す高校生、篠原輝利を皆さんはご存知だろうか? 小学4年生で初めて自転車に乗れるようになった少年は、そこから自転車にのめり込み、小学校6年の時にロードバイクと出会うことで人生の転機を迎える。12歳になるまでスポーツに打ち込んだことすらなかったという彼は、なぜそこから世界を目指し、いかにして成長して今に至るのか? 現在フランスの地に拠点を移して奮闘する16歳の知られざるサクセスストーリーを追った。

(本記事は、9月22日に『REAL SPORTS』で掲載された記事に一部、加筆・修正を行って掲載しています)

「買ってもらうからにはプロを目指そうと思った」

6月に開催された第23回全日本選手権個人タイム・トライアル・ロード・レース大会「男子U17+U15」カテゴリーで優勝したのは16歳の篠原輝利だった。スタートから盤石な走りを見せて先頭でゴールに入った高校2年生は「うれしかった」と大会を振り返りながらも、「喜ぶことはありませんでした」とはっきりした口調で口にした。

「全日本選手権とはいえ、僕の最終目標に対してのプロセスの一部だったので、当然の結果と捉えました。もちろんうれしかったですけど、今はもう先を見ています」。最終目標とは日本人初の「ツール・ド・フランス優勝」であり、そのために中学卒業と同時に日本を飛び出し、フランスに拠点を移して活動している。

10代において海外で活躍している選手の多くが幼少期から英才教育を受けている。しかし、篠原は「特別なことは何もしてこなかった」という。唯一の趣味は父親とたまに行く釣りぐらいで、スポーツに熱中したことはなかった。自転車との出会いも小学校4年時と遅かった。

それまで自転車に乗ることすらできなかった篠原だが、練習して乗れるようになった時の喜びが大きく、そこから自転車にのめりこんでいった。最初は友達とのツーリングを楽しんでいた程度だったものの、小学校6年の時にロードバイクと出会ったことが篠原の人生を変えた。ついに夢中となれるものと出会えたのだった。

そして、父親にその思いを伝えると、ロードバイクを購入してもらえた。価格は約3万円。競技用のロードバイクとしては安価なものである。しかし、「僕にとってはすごく高価なもの。買ってもらうからにはプロを目指そうと思った」と篠原は決意を固めて、自転車にまたがった。

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最終更新:10/10(木) 16:34
REAL SPORTS

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