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“リアル弱虫ペダル”16歳・篠原輝利の決意 日本人初のツール・ド・フランス優勝へ

2019/10/10(木) 7:10配信

REAL SPORTS

ツール・ド・フランスへの“最短距離”

中学3年の篠原には高校の進路の決断が迫られたが、世界を見据える篠原に日本に居続ける理由はなかった。「フランスの大会に出場して、自転車をやるからには世界で戦ってこそ意味があると思うようになりました。日本で高校に入って自転車を続けても、目標は高校総体になってしまう。それだと、ツール・ド・フランスは遠ざかってしまう。あくまで目標は世界最高峰の舞台ツール・ド・フランスでの優勝なので、そこに到達するために何をすべきかを考えてフランスに行くことを決めました」

中学卒業後すぐにフランスに渡り、以前から誘いのあったフランスの名門チーム「USSA パヴィリー バロンタン」に所属。日本の通信高校のカリキュラムを受講しながら自転車に打ち込む日々を過ごしている。移住後、言葉の壁にぶつかることはあったが、「1カ月ぐらいで耳が慣れていき、今では相手の言っていることは大体理解できるようになりました」という。来年には現地で語学学校に通う予定とのことで、「高校在学中にフランス語を完璧にするという目標があるので、ここからさらに勉強したいと思っています」と意気揚々と口にした。また、現在は観光ビザで渡仏しているため、3カ月ごとに日本とフランスを行き来する生活が続いている。しかし、語学学校に通えば学生ビザを取得できるようになり、長期滞在が認められるようになる。「そうすれば、今まで以上に成長できると思っています」と目を輝かせる。

「フランスに来てから着実にステップアップしている実感があります。来年が一番楽しみです。カテゴリーがU-19に上がると一気にレベルも上がるので、まず1勝することが来年の目標となります。あと、来年になれば、アジア選手権や世界選手権も視野に入る。そこを意識しながらも、楽しみながら自転車に乗り続けたいと思います。個人的には言葉の壁も乗り越え、やっと世界で戦うためのスタートラインに立てたところだと思っています。ウォーミングアップが終わった状態で、もうそろそろスターティングブロックに足を置けるという状況。ここからが勝負ですね」

そして、「ツール・ド・フランス優勝は近づいているか?」という質問に対して、篠原は力強くうなずいた。

日本人初の快挙へ、16歳の少年はフランスの地で奮闘し続ける。

<了>

文=佐藤拓也

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最終更新:2019/10/10(木) 16:34
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