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台風15号直撃から一ヶ月…なぜ東京電力の復旧見通しは二転三転したのか?

10/10(木) 17:04配信

FNN.jpプライムオンライン

“最大級”の台風が残した爪痕と被害

9月9日に関東地方を襲った台風15号をめぐり、その初動対応について検証が急がれている。
関東地方を襲った台風としては最大級だった。
住宅被害は1都7県で計4万511棟にのぼり(総務省消防庁)、千葉県で観測された最大瞬間風速は57.5メートルを観測、損壊した電柱はおよそ2000本にのぼるとみられている(経産省)。
9月9日午前7:50には、関東地方で、最大約93万軒で停電となった。これは2011年の東日本大震災以降では最多の軒数になる。
発災から1ヶ月が経ついまも、いまだに50軒近い住宅で停電が続いていて、復旧の見通しもたたないままだ。

普及が遅れた現場は疲弊し…

10月3日に、官邸では内閣官房副長官をトップとする台風15号の検証チームを立ち上げ、年内の報告書作成に向けて動き始めた。
1.長期停電の原因、被害状況の把握、復旧見通しの発表の仕方
2.通信障害の原因
3.国、地方自治体の初動対応
…を主なテーマとして検証を進めていくとしている。
同日に経済産業省でも検証会合が開かれ、この政府の検証チームと連携しながら、10月中には中間のとりまとめをする予定だ。上記の3つのテーマと併せて、今後の対策として、ドローンを使った現場の巡視や電柱の地中化についても検討を行う。

二転三転した東京電力の復旧見通し

台風15号が千葉県を直撃した翌日、東京電力は会見を開き「あした(9月11日)中の全面復旧を目指す」と発言した。その翌日には「あさって(9月13日)以降」。そして9月13日には「最長で(9月)27日の全面復旧」…。
このズルズルと延びていく復旧見通しに苛立ちを隠せなかったのは、被災した人たちだった。
「なぜ正確な復旧見通しがにたてられなかったのか?」
東京電力が開いた会見でも、記者からの質問が相次いだ。
13日の会見で、東京電力担当者は「倒木などがひどく、現場をなかなか見ることができない状況の中で、経験則で判断してしまった」と答えている。
電力システムが専門の、東京電機大学・加藤正一教授も「今回の東電の復旧対応の一番の問題は、状況を的確に把握していないのに見通しを出したこと。これでたくさんの人が振り回されてしまった」と指摘する。
なぜ経験則のみに頼らざるを得ない状況で、見通しを発信してしまったのか?

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最終更新:10/10(木) 17:04
FNN.jpプライムオンライン

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