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「女性ならできるはず」という言葉のつらさ。「大人の発達障害」女性特有の苦悩とは

10/10(木) 19:15配信

LIMO

発達障害は比較的男性に多いといわれていますが、発達障害を抱え苦しんでいる女性も少なくありません。なかには、成人してから違和感に気づいたケースも存在します。

そこで今回は、発達障害を抱える女性の悩みや、そこから引きこもりへつながってしまうケースについて考えていきます。

「10人に1人」といわれるADHD

一口に発達障害といっても、自閉症スペクトラム(障害)(ASD)・注意欠陥多動性障害(ADHD)・学習障害(LD)などさまざまな障害があります。厚生労働省の「NDBデータ平成29年度版」(2017年)では、発達障害外来患者数(1回以上、精神療法に限定しない)が約101万1000人となっています。

なかでもADHDは「10人に1人」とも言われており、グレーゾーンを含めるとさらに多くの人が該当すると考えられます。その具体的な特徴を見てみましょう。

・多動性や不注意により日常生活に支障をきたす
・単純ミスや忘れ物が目立つ
・気が散って集中できない場面が多い
・落ち着きがない、衝動的

このような症状を抱えている人は、日々の中で生きづらさを感じる場面もあるようです。では、どのような苦労と戦っているのでしょうか。実際にADHDを抱えている女性の事例を見てみましょう。

「女性特有の生きづらさ」と「発達障害の生きづらさ」

30代女性のAさんは、学生時代から時間を守れない・忘れものが多い・生活リズムが乱れるといった行動が目立っていました。しかし、本人や周囲は「少し変わった子」「のんびり屋さん」と、捉えていたようです。

ところが、就職後は遅刻や居眠り、ミスの連続といった問題が多発し、最終的には大きなミスをきっかけに退職。その後も職を転々としましたが、失敗の多さが原因で5回も職を失いました。

ここでようやく病院を受診し、「ADHD」であることが判明します。子どもの頃は「ちょっと変わってるね」で済まされていたものが、職場では「重大なミス・問題」となってしまう場合もあります。20代後半になって初めて自分の発達障害を知ったのです。

また、女性は「気が利く」というイメージを持たれることもあります。「言わなくても分かるよね」と思われている場合も多く、上司や先輩から具体的な指示を得られず戸惑うことも。「そんなこともできないのか」と注意されるケースもあるようです。

しかしAさんは、ADHDの診断を受けてから自分に合った薬を服用したり、自助活動グループに参加したりと、新たな一歩を踏み出しました。Aさんのように生きづらさを感じている方は、病院で一度相談してみるといいでしょう。自分の特徴を理解することで、それにあった対処法や相談先が見つかるかもしれません。

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最終更新:10/10(木) 22:15
LIMO

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