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忘れぬ感動、胸の高鳴り再び 64年東京五輪開会式ファンファーレの川越さん

10/10(木) 1:20配信

北國新聞社

 1964年東京五輪開会式から10日で55年。その日、澄んだ空の下、94カ国・地域の選手団が国立競技場を行進した。当日、会場に居合わせた石川県人は、忘れられない感動を思い起こし、来夏の2度目の五輪へ期待を新たにする。

 64年東京五輪を記念して市販されたレコードのジャケット。聖火台の真下で姿勢を整える陸上自衛隊中央音楽隊の前列中央に川越(かわごし)英清さん(78)=小松市打越町=が写り込む。トランペット奏者として開会のファンファーレを高らかに響かせた。

 演奏はわずか30秒ほどだったが、開会式終了まで直立不動だった。「失敗は許されず、終始緊張していた。演奏中のことはさっぱり覚えていない」という。

 この経験をきっかけに音楽教師となり、指導者の道を歩んだ。「ファンファーレを奏でるトランペットの音を聞き、充実感でいっぱいだった当時の気分をもう一度味わいたい」。来年7月24日の開会式が待ち遠しい。

 「あの瞬間を目の当たりにできて幸せ」。小松市安宅町の真宗大谷派愍念寺(みんねんじ)の住職、広端(ひろはた)恵子さん(72)は開会式の思い出を語る時、声が若々しくなる。

 全国に名をはせた藤花高(現・金沢龍谷高)の器械体操部の主将だった17歳の秋。聖火リレーのトーチを掲げて金沢市中心部を走った。国立競技場に招待され、聖火が点灯されるのを見て「火がつながった」と心が震えた。

 来年6月、県内を走る約160人の聖火ランナーに「精いっぱい楽しんでほしい」とエールを送る。

北國新聞社

最終更新:10/10(木) 1:20
北國新聞社

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