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駿河湾の魚介類が泳ぐ巨大水槽をイートイン席に ららぽーと沼津に物販と外食を融合した売場

10/11(金) 12:31配信

日本食糧新聞

三井不動産が4日に開設した商業施設「ららぽーと沼津」(静岡県沼津市)は、3フロア・6万4000平方メートル(1万9300坪)に217店を集積、年商320億円を計画する。集客の中核機能として食関連のテナントを充実させた。

外食サービスでは3階に1100席を揃えるフードコートを展開する。地元の人気ラーメン店など壁面にショップを展開するだけでなく、中央にソフトクリームショップや駄菓子の物販スペースを配置する。また、122席分の座敷スペースも確保し、主要ターゲットの子育て世帯が利用しやすい環境を作る。

食の物販では核テナントの一つとして食品スーパーの三和が入った。静岡県への初出店で、三井不動産の商業施設はラゾーナ川崎(川崎市)に次いで2例目となる。

また、地元の水産卸、佐政水産が運営する「メルカドサマサ」は、物販と外食を融合した上、エンターテインメント要素も加味した異色の業態だ。

スペインの市場をモチーフにした約1300平方メートル(400坪)ほどの売場は、物販機能として直営の鮮魚店と、テナントの精肉、青果、和風カフェを展開。外食機能では直営の海鮮丼店とスペインバルを配置する。外食サービスとして精肉店は肉丼、青果店はサラダを提供する。

これら物販・外食サービスのショップに約200席のイートインスペースが隣接し、フードコートのように利用できる。イートイン席の壁面は幅10メートルの巨大水槽を設置、タカアシガニをはじめ駿河湾内に生息する魚介類が泳ぐ。

佐政水産は卸事業を核に、飲食店や水族館など積極的に事業領域を広げてきた。生鮮3品を扱う小売店は初めてだが、メルカドサマサの複合的な機能は、従来の取組みを集積したものでもある。水槽に展示する魚は、自社の沼津港深海水族館から運び、同館のスタッフが管理する。

メルカドサマサ内の鮮魚店は、丸魚や刺し身、寿司などのほか、冷凍や常温の加工品も扱う。丸魚などの生素材は、物販以外にも海鮮丼ショップや、隣接する直営のイタリアンレストランとも共有してロスを抑える。鮮魚店で購入した丸魚をレストランに持ち込み、調理してもらうサービスも提供する。

佐政水産の佐藤慎一郎専務取締役は、「地元の活性化を狙ってこれまでも新規事業に取り組んできた。スペインの市場は食材を買うだけでなく食べ歩きも楽しめる。物販だけでも外食だけでもない新しい体験の場を目指した」と語る。

日本食糧新聞社

最終更新:10/11(金) 12:31
日本食糧新聞

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