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B737-500「スーパードルフィン」の「ロケットスタート」 滑走路停止中からフルパワー

10/11(金) 6:06配信

乗りものニュース

「1500m」はジェット機発着の最低ライン

 1995(平成7)年にANK(エアーニッポン。ANAグループで2012年にANAと合併)で就航し、2020年に退役予定であるANAウイングス所有のボーイング737-500型機「スーパードルフィン」。この機体の強みは、短い滑走路でも離着陸できることです。

【写真】ロケットスタートを何度も経験した「スーパードルフィン」コックピット

 福岡空港で2019年9月に開催された「スーパードルフィン退役記念ファン感謝祭」。登場した「スーパードルフィン」のパイロットは、その強みが生かされた空港のひとつが、沖縄県の「旧石垣空港」と話します。

 旧石垣空港の滑走路は、ジェット旅客機が発着できる最低ラインの1500m。ジェット旅客機が就航する日本の主要な空港の滑走路は、2000mから4000mまでの長さが一般的。福岡空港は2800m、那覇空港は3000mです。

「スーパードルフィン」のパイロットによると、この旧石垣空港では特殊ともいえる離陸をしていたそうです。

 通常はエンジン出力を徐々に上げて、離陸滑走を始める飛行機。しかし旧石垣空港は滑走路が短いため、停止したままエンジン出力を100%まであげてブレーキを放し、一気に加速する「ロケットスタート」を行っていたといいます。

「ロケットスタート」のとき、客室で感じる音や加速感はやはり通常とは異なり、これは「旧石垣空港名物」でもありました。

石垣の「ロケットスタート」は解消 現在はどこで体験できる?

 旧石垣空港は2013(平成25)年に閉鎖。2000mの滑走路を持つ新空港の運用が始まりました。大型機であるボーイング777型機も離着陸できる長さです。ANAグループでは2019年10月現在、羽田~石垣線の一部にボーイング777型機を投入しています。

 これにより石垣での「ロケットスタート」も見られなくなり、「スーパードルフィン」をはじめとする石垣発着機は、他の空港と同じような離陸方法になりました。

 ちなみに現在、「スーパードルフィン」の就航路線に限定すると、滑走路が一番短いのは北海道の利尻空港です。長さは1800m。夏季のみの季節運行ですが一日1便、新千歳空港とのあいだを結んでいます。

 またいまも、「スーパードルフィン」ではありませんが、一部の機種が「ロケットスタート」で離陸する空港もあります。FDA(フジドリームエアライン)の丘珠空港(札幌市東区)発着路線などで、滑走路の長さは1400mです。

乗りものニュース編集部

最終更新:10/11(金) 17:33
乗りものニュース

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