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マンチェスター・シティ来日を実現させた「音楽業界の流儀」 大会成功の裏側とは?

10/11(金) 12:10配信

REAL SPORTS

この夏、マンチェスター・シティが横浜F・マリノスと対戦する「EUROJAPAN CUP」が行われ、チケットがソールドアウトするなど、大盛況のもと幕を閉じた。この大会は音楽イベントを多く主催している株式会社Zeppライブが運営したこともあり、大会運営は音楽色の強いサッカーファンにとって新鮮なものになっていた。音楽に強い興行運営会社がどのようにして世界トップクラブを招致し、大会を成功に導いたのだろうか? 株式会社Zeppライブの杉本圭司代表取締役社長に話を聞いた。

杉本社長とサッカーとの意外な接点

――まずは杉本社長のサッカーとの接点についてお聞かせください。

杉本 そもそも僕の世代は三菱ダイヤモンドサッカーの世代なんです。

――1968年から、一時中断していた時期はあったものの、1996年まで、テレビ東京系列で放映されていたサッカー番組ですね。

杉本 当時UK(イギリス)のロックスターがサッカーと密接な関係にあったこともあり、その頃から欧州サッカーが好きだったんですよ。ダイヤモンドサッカーでは、マンチェスター・ユナイテッドの試合映像がよく放映されていたのですが、ジョージ・ベストのような、サッカー選手なのかわからないようなルックスをした選手が、僕の目にはかっこよく映りました。

――ジョージ・ベストの長髪&長ひげは、当時とてもかっこよく映ったと、その世代のファンの方々からは聞いたことがあります。

杉本 本当にそうですよ。その後より強く興味を持つようになったのは、息子がサッカーを始めたからというのもあります。よく試合なんかも見に行ってました。

――なるほど。ではサッカーに関しては昔からお好きだったんですね。とはいえ仕事としては、サッカーとは関係ないイベントの企画運営がメインだと思うのですが、ガイナーレ鳥取の株主になった経緯は?

杉本 実は鳥取は縁もゆかりもないんですよ(笑)。ただ僕がデビューからライブプロデュースしていたLUNA SEAのベーシストJが“野人”岡野と友達だったんです。

――元日本代表FWであり、ガイナーレ鳥取代表取締役GMの岡野雅行さんですね?

杉本 5年前の年末、LUNA SEAの横浜アリーナでコンサートツアーのファイナル公演がありました。その打ち上げの時に、Jから岡野さんを紹介してもらって、サッカー談義で盛り上がったんです。その後、年明けに岡野さんと塚野真樹さん(ガイナーレ鳥取代表取締役社長)が2人で私の会社までに来てくれました。何の話なのかなと思っていたら「経営の立て直しを考えているので協力しくれませんか?」という話をいきなりされたんですよ。正直に言うと「えっ? 鳥取!?」と、突然のことにびっくりしました。ただ、スポーツチームを運営していくというビジネスはまだやったことがなかったので、チャレンジするのは面白いかなと思い、その場で承諾し、お金の算段をつけました。いきなり筆頭株主ですから、あちらもびっくりしたでしょうね。

――即断即決なんですね。ただスポーツクラブは一般的なビジネスに比べるとマネタイズが難しいとも言われていますし、リスクが大きい印象ですが。

杉本 もちろんこのタイミングでスポーツクラブのマネタイズについて勉強して、「日本で本当にサッカーチームで利益を上げることは不可能に近いな」と思いました。

――ということは、サッカーが好きだからという理由で投資したのでしょうか?

杉本 もちろんサッカーや岡野さんのようなレジェンドが好きだから支援するという考え方もあるとは思うのですが、僕にはそのタニマチ的感覚は一切ありませんでした。

――そうなるとリスクしか残らない気がしますが……。

杉本 リスクが大きいから、やってみようと思った部分もあります。不可能と思うことを変えることができたら、サッカー界で刺激的な出来事になるんじゃないかと思いました。もちろん投資すれば高いリターンが返ってくる算段があるビジネスもありますが、一見ビジネスにならないようなものに投資して、ビジネスに変えるというチャレンジを面白そうだと感じた部分もあります。

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最終更新:10/11(金) 13:05
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