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品質いいけどカッチカチ黒糖 苦労する人力荒削りを機械化 加工時間が7割削減

10/11(金) 7:40配信

沖縄タイムス

 機械と金型設計・製作の祥メタル製作所(うるま市、桑江祥子代表)はこのほど、黒糖の粗削り機を開発した。黒糖製品の製造・加工を手掛ける黒糖本舗垣乃花(浦添市、垣花兼一代表)が半年前から導入。黒蜜や加工黒糖を製造する上で、手作業で削っていた工程を機械化することで、その時間を約7割削減できた。人手不足や働き方改革など垣乃花が抱える課題を、ものづくりの技術力で解決支援につなげている。(政経部・川野百合子)

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 黒糖粗削り機は、ブロック状になっている黒糖を上部側面にある挿入口から入れると、内部の刃が回転し5ミリほどのフレーク状に削る。細かくなった黒糖は機械下部の排出口から出てくる仕組み。黒糖の蜜を機械内部で詰まらせない設計や、回転する刃の角度を微調整する工夫を凝らした。可動式で、ステンレス製のため洗うこともできる。約5カ月をかけて完成した。

 垣乃花では、多良間島産の黒糖を主原料として黒糖製品を製造加工する。多良間産は品質がいい一方で、水分量が少なく硬いのが特徴。これまではブロック状の黒糖をハンマーなどで割って加工していた。

 ただ、同社が加工する黒糖は年間約40トン、同社製品の約2割に当たる。それだけに垣花代表は「時間、人件費がかかる工程で、機械化できないかと思案していた」という。30キロのブロックの粗削りに約45分かかっていた工程が、機械の導入により10~15分に短縮された。

 黒糖加工食品の製造業界では、手作業で削る企業が多いという。垣花代表は「人件費など待遇改善も必要な中、一部機械化を進める必要がある。工場のサイズや悩みに合った機械を造ってくれたのがよかった」と話し、「効率化で短縮できた時間や人件費を他の業務に充て、増産・利益率向上につなげたい」と意気込んだ。

 祥メタルの桑江代表は「細やかなニーズや多品目に対応できる技術を生かし、今後も県内企業の課題解決を提案していきたい」と語った。

最終更新:10/11(金) 8:46
沖縄タイムス

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