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FRB、中小銀行の規制負担軽減の規則を承認

10/11(金) 11:32配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 米連邦準備制度理事会(FRB)はウォール街の大手銀行以外の金融機関に対する規制負担を緩和した。トランプ大統領が指名した金融当局者による米銀行規制見直しでは最大級の措置だ。

FRBは昨年成立した法律に基づき、監督体制を見直し低リスクとみられる中小銀行の負担を緩める手法に移行する。10日の採決で賛成4票、反対1票で承認されたこの見直しは、議会が要求した内容よりも踏み込んだもので、米銀と米国で事業展開する外銀の両方にとって自己資本や流動性、ストレステスト(健全性審査)、レバレッジの制約が巻き戻されることになる。

主要な変更点の1つは、金融危機で市場が干上がる場合に備えてUSバンコープやキャピタル・ワン・ファイナンシャルといった大手地銀に保有が求められる売却容易な資産の規模縮小だ。これらの金融機関は流動性の高い資産についてウォール街のメガバンクより15%少ない保有が認められる。キーコープやフィフス・サード・バンコープなど中小金融機関はさらに少ない保有で済む。

全体的な変更にはオバマ前大統領によってFRB理事に指名されたラエル・ブレイナード氏が反対した。

パウエルFRB議長は発表文で、「規模が最大級で最も複雑な金融機関は金融システムと米経済に最大のリスクを突きつけるため、当局の全ての規則はこれらの金融機関に対し最も厳格な要件を維持する」とし、「リスクが少なめの金融機関は、そのリスクに応じて規制上の負担が適切に設定される」と説明した。

規模や複雑さに応じて決める「テーラーリング」と呼ばれる規制手法では、各行は資産規模や、不安定になり得る短期資金調達への依存度、オフバランスシート・エクスポージャーの規模、米国外での事業規模に応じて分類される。

外国銀行は国内銀行と同様に扱われるが、一部の規制は米国持ち株会社を対象とし、他の規制は各行の米国事業を対象とする。FRBの最終的なチャートには、ドイツ銀行とバークレイズ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、クレディ・スイス・グループの米国事業は、国際的に重要な米銀の1つ下に当たる2番目のカテゴリーに分類された。3番目のカテゴリーにはHSBCホールディングスやUBSグループが並んだ。

原題:Wall Street’s Smaller Rivals Freed From Harshest Fed Demands (1)(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Jesse Hamilton

最終更新:10/11(金) 11:32
Bloomberg

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