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【日本株週間展望】軟調、世界景気の減速を懸念-米利下げ期待が支え

10/11(金) 16:26配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 10月3週(15ー18日)の日本株は軟調な展開が見込まれる。国際通貨基金(IMF)の世界経済見通しや、米国や中国の経済指標が注目される中、景況感の弱さが意識されれば売りが先行しやすい。半面、米利下げ期待で米株高が続けば、日本株の下値も限定されそうだ。

IMFは15日に世界経済見通しを公表するが、10月1日に就任したゲオルギエワ専務理事は、8日の就任後初の講演で、2019年と20年の見通しを引き下げると語った。同氏は、貿易摩擦が製造業の落ち込みや投資減速の一因となっており、サービス業や消費といった経済の他分野に波及する「深刻なリスク」が生じているとした。IMFは7月に今年の成長率予測を3.2%、来年を3.5%にそれぞれ引き下げたばかり。

経済指標は、米国で15日に10月のニューヨーク連銀製造業景況指数、16日に9月小売売上高が公表される。市場予想は前者が0.0(前回2.0)、後者が前月比0.3%増(0.4%増)と鈍化の見込み。中国では14日に9月の貿易収支が発表される。輸出が前年比2.8%減(1%減)、輸入が6%減(5.6%減)と悪化見込み。18日に発表される7-9月国内総生産(GDP)は、市場予想が前年比6.1%増(前回6.2%増)と92年以降の最低を更新する見込み。

米国では、15日のシティグループやゴールドマン・サックスグループから主要企業の決算発表がスタートする。米S&P500種株ベースの7-9月期利益は前年同期比3.6%減の予想。2週のTOPIXは週間で1.4%高の1595.27と3週ぶりに反発。

≪市場関係者の見方≫

SMBC信託銀行の山口真弘シニアマーケットアナリスト

「軟調な展開が予想される。IMF世界経済見通しが7月に続いて引き下げられる可能性が高く、分水嶺とみられる3%の成長率を割り込むと景気減速感が意識されて株式相場にマイナス。NY連銀製造業景況指数は市場予想がゼロまで低下しており、11月1日に発表予定の10月ISM製造業指数の悪化が警戒される。中国経済も減税や財政政策の効果があまり出ておらず、9月の製造業PMIをみても力強さがない。米企業決算は、見通しが下方修正されるリスクに注意が必要」

野村証券投資情報部の伊藤高志エクイティ・マーケット・ストラテジスト

「小幅高となりそう。米中協議が根本的な解決にならないにせよ、農産品を中心に中国が購入拡大に意欲を見せれば市場は無難な着地が見えてきたと捉える。国内企業決算は、事前予想を3、4割超える下振れでなければ株価はしっかりしそう。中国の経済指標は、市場予想通りならポジティブと判断されるだろう。米国で16日に発表される9月小売売上高などが予想以上に悪ければ、予防的利下げへの観測が高まるかもしれない。日経平均の上限は11日終値から200円未満と予想する」

(c)2019 Bloomberg L.P.

Shingo Kawamoto

最終更新:10/11(金) 16:26
Bloomberg

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