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アイルランド選手が突然来訪。「中韓の観光客とは違う」ラグビー旅行者の存在感

10/12(土) 11:15配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

福岡市の大型商業施設キャナルシティ博多を、立派な体格の外国人男性たちがかっ歩している。「もしかして、ラグビーの選手?」と振り返る客もいる。

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10月初旬の国慶節期間、例年だと隣国から韓国人と中国人が押し寄せる福岡に異変が起きている。

日韓関係の悪化で韓国人旅行者が減り、中国人旅行者を乗せたクルーズ船寄港も減る一方で、ラグビーW杯の開催地に選ばれ、キャンプを張るチームも多いことから、商業施設の幹部が「欧米人をこれほど見かけるのは開業以来初めて」と驚くほど、外国からラグビーファンが訪れているのだ。

韓国人の減少で痛手を被っているホテルや旅行会社が多数あるのも事実だが、従来とは異なる光景に、「これがインバウンドのあるべき姿」との声も漏れる。

「こんなに欧米人が来るのは開業以来初めて」

福岡空港から地下鉄に乗り、観光スポットが点在する中洲川端駅で降りた。キャナルシティを経由し、福岡市中心部の天神まで30分ほどぶらぶらと歩く中、すれ違った韓国人旅行者は2組だった。

普段なら、ハングルの話し声が耳に入ってくることで「福岡に来た」と実感するのだが、今回はとにかくハングルの存在感が薄い。中国語は聞こえてくるものの、こちらも心なしか圧が少ない。

代わりに目立つのが、アジア系ではない外国人の姿。キャナルシティ近くの神社では、がたいのいい男性たちが、おみくじを引いて写真を撮り合っていた。

キャナルシティにある高級ホテルのラウンジでは、複数のテレビでニュージーランド戦が流れており、欧米人と思しき約20人がビールやワインを飲みながら、試合を観戦していた。

キャナルシティの望月未和副支配人は、「こんなに欧米の方が来られるのは、開業以来20年で初めてかもしれません」と話した。

「国慶節を意識しなかった」

福岡市中心部にありながら、大型バスが乗りつけることができ、免税店ラオックスもあるキャナルシティは、韓国人旅行者の多くが訪ねる場所であり、中国発のクルーズ船客の買い物スポットでもある。

しかし、施設内の衣料品店で働くアルバイト従業員は、「韓国のお客さんは最近全然来ないです」と日韓関係悪化の影響をこぼす。さらに、中国からのクルーズ船の寄港は2018年、5年ぶりに減少。今年も2016、17年の水準には届かず、ピーク時の勢いはない。

望月さんは、「韓国と中国からのお客さんは確かに減っています。10月初旬は国慶節で、これまでは地域をあげて中国からのお客さんのおもてなしに取り組んでいたのですが、今年はあまり国慶節消費を意識しませんでしたね」と語った。

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最終更新:10/14(月) 11:35
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