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ラブラドゥードルの生みの親「フランケンシュタインの怪物」を世に放ってしまったと後悔

10/12(土) 22:30配信

ギズモード・ジャパン

プードルとラブラドール・レトリーバーを交配させた犬種。

30年前、オーストラリア王立盲導犬協会で働いていたWally Conron氏は、盲目の女性が犬アレルギーを起こしにくい盲導犬を必要としていたことから、新たな交配種を繁殖しました。彼はそうして誕生した犬種、ラブラドゥードルが“怪物”だとすぐに気づくことに…。

ブリーディングマネージャーだったConron氏は、ハワイに住む視覚障害を持つ女性から依頼を受けました。「彼女は夫がアレルギー反応を起こすことなく、盲導犬として使える犬を用意できるか知りたかった」とオーストラリアのABC Newsのポッドキャストで語っています。

当初、Conron氏はスタンダード・プードルが彼女のジレンマの答えになると考えましたが、訓練したプードルたちは盲導犬に不可欠な気質を持ち合わせていなかったのです。その女性の依頼から3年が経った頃、彼はついに「ラブラドールのような働く気質とプードルのような毛の犬」を交配するアイデアを思い付いたとABCに語っています。

1989年、彼はラブラドールを上司のスタンダード・プードルに引き合わせます。そして9週間後、そのラブラドールが3匹のラブラドゥードルを産みました。

Sultanと名付けられた子犬はハワイに送られましたが、Conron氏は残り2匹のラブラドゥードルの里親を探すのにてこずりました。そこで彼は協会の広報部に助けを求めることに。「メディアに出て、特殊な犬種を交配したと伝えてくれ。ラブラドゥードルという犬種だ。アレルギーを起こさない』と言ったんだ」と回想しています。

協会は、すぐさまラブラドゥードルへのリクエストで溢れました。

その人気は、この犬種を生み出した時に見た目のことなんて考えてなかったConron氏を困惑させました。「当時、私は見た目なんて気にしなかったし、ハッキリ言って盲目の人はどうせ見ることができない。なぜ人々が繁殖したがったのか分からない」と語っています。

「数日のうちに、自分がしでかしたことに気づいた」とConron氏。「それで私は当時の上司の上司に会って、言ったんだ 。"いいか、私は怪物を作り出してしまった。規制するために何とかする必要がある。人々が便乗するのを止めるために名称を特許申請しないと" とね」

Conron氏は、彼の上司が「ラブラドゥードル」という名前を登録しようと試みるもできなかったことを思い出します。

「私はパンドラの箱を開けて、フランケンシュタインの怪物を解き放ってしまったんだ」と語っていました。「このような犬を繁殖させて大金のために売り払う非倫理的で残酷な奴ら。それこそが最も後悔していることだ」とのこと。

ヴィクター・フランケンシュタインの創造物のように、ラブラドゥードルたちはConron氏を悩まし続けます。どこで目にするか分かりませんからね。

「外に出ていてラブラドゥードルを見ると、頭の中で考えずにはいられない」と語るConron氏。「その犬を見て、股関節形成不全やヒジの問題や何か他の目に見える問題はないか?と考えてしまう。大多数が異常をきたしているか遺伝的な問題を抱えていたからだ。」

さらにConron氏のもとには、自身の呪われた残虐行為に関して電話がかかってくることがあるそうで、数年前には初の「ロトル」を繁殖させたという男性からの電話があったとか。

「私が "初のロトルだって?" と聞いたら、彼は "ああ、ロットワイラーとスタンダード・プードルを交配させたやつだ" と言ってた」とABCに語ったConron氏。「心の中で思ったよ、これは私が創り出してしまったんだと。ロットワイラーとの交配種を繁殖するなんてどんだけバカなんだとね」

Source: ABC News, ABCmedia,

たもり

最終更新:10/12(土) 22:30
ギズモード・ジャパン

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