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試験に代わりAIが学力測定、英名門私立学校で知識偏重型教育脱却の動き

10/12(土) 12:04配信

The Telegraph

【記者:Camilla Turner】
 英国では将来的に生徒の学力を測る際、試験ではなく人工知能(AI)が使われるようになるかもしれない──英国の名門私立学校が加盟する教育団体の理事がこのほど、そうした見通しを明らかにした。

 英国では義務教育修了時の学力を測る際、全国統一試験(GCSE)が実施されている。だが、英名門パブリックスクールのイートン校やハーロー校など296校を統括する「学校長会議(HMC)」の理事であるマイク・ブキャナン氏によると、GCSEは一部の生徒にとって「非常に味気ない」という。

 名門私立学校は現在、新たなテクノロジーを試しつつ効果を検証しており、最適なモデルが見つかれば全国的に実施される可能性もあるという。「HMC加盟の約10校がAIシステムを使用しており、さらに多くの学校が導入を真剣に検討している」「世界全体で見るとすでに利用している学校は多数ある」とブキャナン氏は話す。

 16歳の生徒が対象となるGCSEでは科目ごとにグレードで評価されるが、将来的には各生徒の能力についてのより詳細な情報を記した報告書が作成されるようになるかもしれない。「科学の能力をグレードで評価するよりも、はるかに正確に測れるかもしれない」「報告書には科学の知識だけでなく、仮説立案や情報の統合、立証などの能力や、口頭でのプレゼンテーション能力などについて記載される可能性がある」

 雇用主は採用を検討している人物が職場でどのような能力を発揮できるか知る必要があるが、GCSEではそれが分からないとブキャナン氏は指摘する。

 英ケント州にあるアシュフォード校の元校長であるブキャナン氏によれば、AIは決して教師に置き換わることはできないが、生徒の得意分野と弱点を理解する上で有益な補助ツールになる可能性を秘めている。

 統計によると、私立学校の生徒が受けるGCSEの科目数は減少している。インディペンデント・スクール委員会(ISC)のバーナビー・レノン理事長は、英国の有名私立学校の中にはGCSEの受験科目を減らし、空いた時間を別の目的に使うよう生徒に促す学校が増えていると述べている。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:10/12(土) 12:04
The Telegraph

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