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人気沸騰、フードデリバリーが自宅&レストランのキッチンに迫る「大改革」~「ダークキッチン」も登場

10/12(土) 17:00配信

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忙しい現代人の見方、「フードデリバリー」。日本では、昔から電話で注文すると寿司やそばを自宅の玄関先まで配達してくれる「出前」がある。

そう新しいコンセプトというわけではないが、便利な専用アプリの登場が手伝い、近年フードデリバリー業界の売り上げはうなぎ登りだ。特に何事にもスピード、気楽さ、簡便性、効率を求めるミレニアル世代のごひいきであることは言うまでもない。

2018年に各国で金融商品とサービスを提供するスイス最大の銀行UBSが発表した、フードデリバリー業界の深層を探った調査書が『イズ・ザ・キッチン・デッド?』。

これによると、世界的にオンラインを通じてのフードデリバリーの売り上げは350億USドル(約3兆9,000億円)から、2030年まで年に20%ずつ増加を続け、3,650億USドル(約40兆円) にまで膨れ上がると予想されている。

加速するばかりのこのフードデリバリー人気が、意外なところで私たちに影響を与えている。実は住居形態に変化をもたらし、飲食業界を進化に導いているのだ。

もはやキッチンに存在価値なし?

フードデリバリーを活用するということは何を意味しているだろうか。

それは、自分で食事を作らないということだ。料理をしない者にとって、キッチンが持つ従来の意味は薄れる。キッチンはもはや食事作りではなく、デリバリーされた料理を食べる準備をするためのスペースに過ぎなくなる。

最近はこのトレンドを意識し、住宅が設計されることも少なくない。オーストラリアのメルボルンに2020年中旬に完成予定で現在建設が進むラグジュアリーアパートメント、「ザ・ドックランズ」もその1つだ。

地元のデベロッパー、キャピタル・アライアンス社は、キッチンに「メルボルン・コレクション」と「ドックランズ・コレクション」の2タイプを用意している。

ドックランズ・コレクションは従来型だが、メルボルン・コレクションは、アイランド部分が従来より大きめにできているのが特徴。食事はデリバリーで済ませるので、アイランドには調理器具は必要なく、デリバリーフードを置くことだけを前提にデザインされている。

人気があるのはどちらかといえば、メルボルン・コレクションに軍配が上がる。

キャピタル・アライアンス社の創始者であり、最高業務責任者のモーハン・デュ氏が国内指折りの不動産サイト、realestate.com.auに語ったところによれば、バイヤーの70%もが、フードデリバリーを注文した際に便利なメルボルン・コレクションを選ぶという。

同アパートメントのインテリアデザインを担当したロスローマン社の主任、マシュー・ダルビー氏はザ・ドックランズに限らず、アパートメントのデベロッパーはキッチンのデザインにトレンドを取り入れる傾向にあるという。家電をミニマルに抑える。オーブンを2つしつらえていたところを1つに減らし、電子レンジや電気ケトルは姿を消す。サイズも縮小する。

住宅の主要エリアを占めていたキッチンはあくまで付属的なスペースに留まるようになってきている。

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最終更新:10/12(土) 17:00
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