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BMW史上最速の量産モデル 新型 BMW M8クーペに試乗 究極のGTといえるのか?

10/12(土) 9:50配信

AUTOCAR JAPAN

BMW史上最速のロードカー

text:Richard Bremner(リチャード・ブレンナー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

【写真】BMW M8とM5 (123枚)

BMW史上最速のロードカーが登場した。5シリーズよりやや大きい美しい2ドアクーペは、BMWとしては最も高価なモデルでもある。プラットフォームは5シリーズや7シリーズと共有する。

エンジンとトランスミッションは基本的にM5と同じもの。624psという最高出力も同じだし、サスペンション構造も基本的には共有している。M8の動的性能で大きなアドバンテージとなっているのが、200mmほど短いホイールベース。設定は独自のものが与えられ、機敏性を高めている。

すべてのメカニズムは1885kgの車体が625psを完璧に発揮でき、操縦できるように設計。4輪駆動システムに電子制御される機械式LSD(リミテッド・スリップデフ)、トラクションコントロールなどがM8の走りを支える。タイヤは20インチのミシュラン製で、リアの方がやや太い。

M5と同様に、ドライビングモードによって後輪へ伝わるトルクを大きく振り分けられるだけでなく、完全にFR状態とすることも可能。かなりスリリングな、究極のドライビングを味わわせてくれるはず。

英国へ導入されるM8はコンペティション・グレードに限られる。コーナリングをさらに機敏にする強化エンジンマウントも採用され、重たいパワートレインはボディと一体に向きを変えることになる。またV8エンジンのサウンドも一層鮮明となるわけだ。

まずはポルトガル南部のアルガルヴェ・サーキットでの試乗。とても快適な車内へ座り、いざ走りはじめようと思ったが、ドライブモードの設定の分かりにくさに気付いてしまった。

楽しく鮮烈に感じられるコーナリング

ステアリングホイールのスポークにはボタンがぎっしり並んでおり、その上に赤くペイントされた「M1」と「M2」と書かれたレバーが生えている。最近のMらしい装備で、気分を高揚させてくれる。

センターコンソールにも「Mモード」と「セットアップ」と記されたものと、マフラーのアイコンが記されたボタンが配される。マフラーの絵のものはまだ意味がつかみやすいが、残りの2つはどんな機能なのだろう。その奥には斬新なシフトポジションの配置がされた、シフトノブが付いている。

インテリアの雰囲気はBMWらしく親しみやすくもあり、M8の太いマフラーの迫力通りに期待も高まる。金属製のアクセルペダルへ力を込めれば、圧倒的な勢いで静止状態から離脱していく。

M8クーペを始めにサーキットでドライブしたなら、恐らく大きな感銘を受けるだろう。4.4LのV8エンジンが生む624psと76.3kg-mというエネルギーと、1885kgという質量でコーナーへ突っ込むという、難しそうな課題を心配する必要もない。

紛れもなく直線スピードも速いが、M8クーペをより楽しく鮮烈に感じられるのはコーナリング。カーブのきつさを問わず、特に高速コーナーが連続するような場面では、極めて鋭く走り抜ける。落ち着いた身のこなしと不安感のないグリップ力に、もっと速く走れただろうと振り返るほど。

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最終更新:10/31(木) 10:07
AUTOCAR JAPAN

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