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女子ゴルフ改革 懸念される次世代発掘への影響

10/13(日) 16:40配信

東スポWeb

 日本の女子プロゴルフは、宮里藍(34)がアマチュア優勝を飾った2003年から渋野日向子(20=RSK山陽放送)が活躍する現在まで、高い人気を維持してきた。その一方で、今後を危惧する声が関係者の間で上がり始めている。ジュニアゴルファーの減少と、若手の成長を促してきた制度の大幅な改革――。藍ブーム、シブコフィーバーはもう起こらないのだろうか?

 今週末、多くのスポーツイベントと同様に日本女子プロゴルフ協会(LPGA)主催の「全日本小学生ゴルフトーナメント」(13日)が中止となった。今年で14回目を迎えるはずだった同大会は、過去に鈴木愛(25=セールスフォース)、新垣比菜(20=ダイキン工業)らを輩出してきたが「年々レベルが下がっている。もう黄金世代のような世代は現れないのでは」(大会関係者)。ジュニアゴルファーの減少が主な原因で、近い将来の人材難、国内ツアーのレベルダウンが懸念されている。

 そんな中で行われるのが、現在の隆盛を築いた樋口久子前会長(74=現顧問)時代とは逆を行くと言っていいLPGAのツアー制度改革だ。一つ目は2002年から続く単年登録の廃止。昨年まで翌年のツアー出場権を争う予選会(QT)はLPGAの正会員(主にプロテスト合格者)以外も参加可能で、出場資格を得た場合には単年登録という1年限定の資格でツアーに参戦できた。

 一昨年のプロテストで不合格だった渋野はQTを経て、昨季は開幕から単年登録で下部のステップアップツアーに出場。昨年7月に2度目の挑戦でプロテストに合格して正会員となると、今季は大フィーバーを巻き起こした。一昨年のテストを受けなかった河本結(21=リコー)、不合格だった原英莉花(20=日本通運)、大里桃子(21=伊藤園)もすでにツアー優勝を飾っているが、昨季開幕時は渋野と同様、単年登録だった。

 しかし、今年からQTにトライできるのは正会員だけ。LPGAの小林浩美会長(56)は「これまでの制度は一般の方に分かりにくかった」としているが、プロテスト不合格組の中にいる“原石”が埋もれてしまう可能性もある。

 また、来季からアマチュアの主催者推薦による出場が8試合に制限される。正式発表はされていないが、小林会長は今季の開幕前から「来年からです」と制限をかけることを認めてきた。01年にそれまでの4試合の制限が撤廃されると、2年後には藍がアマチュアV。その後も16年に23試合に出場した勝みなみ(21=明治安田生命)を筆頭に、アマ時代の経験を生かした選手がプロでも活躍を続けている。

 いずれも次世代の育成という意味で大きな成果を上げてきた制度だが、導入時から「(正)会員の出場機会を奪う」と反発があったのも事実。今回の改革の成否が、女子ゴルフ界の将来を左右することになるかもしれない。

最終更新:10/13(日) 16:42
東スポWeb

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