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突然“私道封鎖”で200世帯の住民困った…“通行料徴収”含め所有者の主張認められない可能性も

10/13(日) 6:50配信

関西テレビ

10月2日に撮影された映像…。バリケードで封鎖されていくのは長崎市にある住宅団地の“私道”です。

(リポート)
「バリケードには南京錠がつけられています。これだと救急車など緊急車両も入れません」

 封鎖したのは、私道を所有する福岡県の不動産管理会社。車の通行も禁止していて、およそ200世帯の住民に大きな影響が出ています。

住民の81歳男性:
「車が全然使えないので(バリケードの外の)別の所に駐車場を借りたんですけど、そこまで歩いていくのに15分かかる。団地の中には、毎日病院に通わないといけない人がいて、それこそ命に関わる」

 さらに「車両の通行で道路が劣化すれば修繕費がかかる」などとして、所有者側は車の通行料を1世帯あたり月1万円、車を所有していなくても月3千円などを払うよう求めています。

 住民側は「バリケードの撤去」などを求める仮処分を申し立て、両者の対立は深まっています。

 地元住民が50年以上当たり前に通っていた道路の封鎖。これは認められるのでしょうか。大阪の街では…。

女性:
「私は許せません。(住民は)長いこと使ってきたわけでしょ、生活している人の気持ちになったらね、いきなりドン!はないと思うんですよ」

別の女性:
「私道に勝手に入ってきてるってもんやろ、向こうからしたら…。難しいな、金額にもよるわな。車で月1万円はきついんと違う?」

男性:
「タダで通すのに、所有者だけが維持費を払うのはおかしい。お互いの主張が違うとやっぱりケンカになってくると思うので、そうならないためになんとか妥協点見つけてほしいと思います」

 所有者による突然の「私道封鎖」や「通行料徴収」は認められるのでしょうか?菊地幸夫弁護士に伺います。

菊地弁護士:
「基本的には私道は『他の人は通ってはいけない』ということになります。ただ、今回の場合、『通行はダメですよ』という私道所有者の主張は認められない可能性もあります。

 というのは、近隣住民の方がずっと長年使っていて生活上不可欠な道路になっていると。しかも住民の方に通っていただくのに対して、私道所有者の方にとって損害がさほどない。例えば、公衆用の道路となると固定資産税が安くなったりするんですね。

 そうやって、あまり損害がないということになると、住民の方に通行権が認められる可能性が出てきます。こうなると妨害行為というのは認められません。

 仮処分という裁判手続きを起こしたということですが、その中でも今申し上げたようなところがポイントになってくると思います」


(関西テレビ10月9日放送『報道ランナー』内「そこが聞きたい!菊地の法律ジャッジより)

最終更新:10/13(日) 6:50
関西テレビ

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