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【医師に聞く】もしかしたら病気のサインかも!? 手足のむくみの原因とは?

10/13(日) 12:00配信

Medical DOC

手足がむくんでパンパン……という経験をしたこと、ありますよね? 歩きすぎた、前日にお酒を飲みすぎた、など原因は様々ですが、ひどいむくみは病気の可能性もあるのか気になるところ。田無循環器クリニックの末定先生、教えてください。

監修医師:
末定弘行先生(田無循環器クリニック 院長)
東京医科大学医学科卒業後、同大学の外科学第二講座(心臓血管外科)に入局。その後、田無第一病院(現・西東京中央総合病院)循環器外科部長、副院長を経て、2016年に田無循環器クリニックを開院。長年循環器診療に携わってきた経験を活かし、地域のかかりつけ医として尽力している。日本循環器学会専門医、日本外科学会専門医、日本胸部外科学会認定医などの資格を持つ。

毛細血管から出すぎた水分がむくみの原因

編集部:
手足がむくむ原因はなんですか?

末定先生:
むくみとは医学的に浮腫(ふしゅ)といい、体の中に水分が溜まっている状態をいいます。人間の60%は水分でできていますが、毛細血管から出た水分が多すぎるとむくみが起きるのです。

編集部:
具体的にどういうことでしょうか?

末定先生:
人間は毛細血管と呼ばれる細い血管が全身に広がっていて、それにはとても小さな穴が開いています。この穴から出た水分や酸素、栄養素が細胞に送られます。穴から出た水分は通常、毛細血管に戻るのですが、戻す量が少ない、または穴から出る量が多いとむくみが起こるのです。

編集部:
つまり水分のやりとりがきちんと行われないとむくむのですね。

末定先生:
その通り。きちんと機能しなくなるには、腎臓、肝臓、薬の副作用など、さまざまな理由があるのです。

病気が原因で起こるむくみも多い

編集部:
病気が原因で起こるむくみもあるということですか?

末定先生:
そうですね。例えば、肝臓は血液中のたんぱく質を作っているのですが、肝機能が低下していると、血液中のたんぱく質量が減少します。水分が毛細血管に戻ろうとするのは、毛細血管の中にあるたんぱく質を薄めようとするためなので、たんぱく質が少ないと、水分が毛細血管に戻って来ません。

編集部:
毛細血管から水が出すぎてしまう場合もあるのですか?

末定先生:
あります。甲状腺ホルモンの異常や薬の副作用が原因で、毛細血管の穴が大きくなってしまうことがあります。そうすると水が出すぎてしまい、むくみの原因となるのです。また、心臓が悪い人は静脈の圧が上昇してしまい、水を吸い戻す力がないためむくみます。

編集部:
なるほど。病気からむくみが起こるケースも多いのですね。

末定先生:
ほかにもガンの手術などにより、リンパ浮腫を発症して起こるむくみもあります。こちらは病気を予防することが第一で、発症した場合はなぜむくむのか、原因を突き止める必要があります。

編集部:
つまりそのような場合は、病気の根本的な治療が必要なのですね。

末定先生:
そうですね。むくみだけを解消するというよりは、病気を治療することでむくみが改善していくでしょう。

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最終更新:10/13(日) 12:00
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