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畑から食卓までバリューチェーン構築 野菜カンパニーをめざす

10/13(日) 12:04配信

日本食糧新聞

エア・ウォーターは産業ガス製造を礎に医療、エネルギー、物流など八つの事業領域で2021年度に売上げ1兆円を目指す複合企業体だ。その同社が成長領域に据えるのが農業・食品関連事業。「畑から食卓まで」のバリューチェーンを持つ同事業では中食産業への本格参入を表明し、2018年度の売上収益1364億円、営業利益42億円を、3年後に売上収益1700億円、営業利益60億円へ拡大させる(2019年度からIFRSを任意適用)。6月に同事業トップに就いた鹿嶋健夫上席執行役員農業・食品カンパニー長に「野菜カンパニーを目指す」とする真意や方向性を聞いた。

祖業である産業ガスの液体窒素の冷凍能力を有効活用し、北海道の抜群においしい農産物を大消費地に届けたいと41年前に始めた冷食事業がそもそものスタートだ。その後、ハム・ソーセージ、農業、飲料の各事業へ参入し2014年に農業・食品カンパニーを発足し、野菜加工やスイーツへと領域を広げた。現在は農産物の栽培・調達から食品の製造・加工・販売の“畑から食卓まで”のバリューチェーンを24社で展開している。

生ハム(2800トン)や塩(48万トン)などが年間販売量で国内トップシェアだが、2019年度からは「農産・加工」セグメントを軸に、野菜加工を基軸に事業価値を高めていく。中食分野への参入も本格化し、エア・ウォーター品質の野菜加工品を量販店や専門店のバックヤードへ販売する野菜カンパニーを目指す。

品質の高い農産物の調達・加工を得意とし、すでに市場シェアで北海道産冷凍カボチャ45%、北海道産業務用大根おろし70%を誇るが、現在は産地を日本全国、海外へ広げ、今の3倍となる3万ヘクタールの農地と連携してさらなる安定調達を図る。

今春もエクアドルで年間を通じて収穫可能なブロッコリーを高地栽培する凍菜メーカーのエコフロス社をグループ化し、エクアドル産冷凍ブロッコリーの国内シェアが33%になった。農場に隣接する工場で冷凍加工し、畑から最高の状態で日本含む世界各地へ輸出するブロッコリーは、畑で取れたてを生食すると糖度も感じられ、さらにおいしい。安定調達とともにこの品質と感動も食卓へ届けていく。

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最終更新:10/13(日) 12:04
日本食糧新聞

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