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【台風19号】突如ごう音「もう住めない」 市原、直撃前に“竜巻” 公民館も被災、住民恐怖

10/13(日) 11:20配信

千葉日報オンライン

 台風19号の暴風域に入る前だった12日朝、千葉県市原市で竜巻とみられる突風が発生し、多くの住宅が被害に遭った。19号に備えた避難所も被災。事前に避難していた住民は別の施設へ移動を余儀なくされた。想定より早い段階で自宅に被害を受けた住人は「台風直撃前だったのにもう住めない。台風15号でも大変だったのに、もう参ってしまった…」と苦しい表情を浮かべた。再び県内を襲った台風の猛威。交通機関が終日ストップする中、各地で県民が避難所に駆け込んだ。

 市原市下野地区に住む加藤忠三さん(80)と文子さん(75)夫妻は「竜巻」の被害を受けてちはら台コミュニティセンターに避難。自宅の屋根と、同じ敷地内にある畳づくりの作業場の屋根が、ほぼ全て飛ばされた。

 文子さんは「竜巻」のあった際、近くの神社におり、突然強風を感じた。ごう音を立て渦巻くような風が数分続いたという。その間、神社の木がなぎ倒され、さい銭箱やお供え物が吹き飛ばされた。当時、自宅1階にいた忠三さんは「ガチャガチャ」「ゴゴゴ」という音を聞き、命の危険を感じたという。

 壊れた自宅屋根は台風15号で被害を受け、修理したばかり。注文を受けて作業場にあった畳は全て駄目になった。文子さんは「家をやっと直したと思ったのにもう住めない…。畳は作れる状態でなく、外注に頼るしかない」と落胆した。

 近くの同市市津公民館は「竜巻」で窓ガラスが割れるなど被災。夫と事前避難していた長岡歌子さん(82)は、急きょ、ちはら台コミュニティセンターに移動することになったという。「こんなに怖くて危険な経験はしたことない。自宅はどうなっているのか心配で仕方ない」と、か細い声。

 同市潤井戸地区に住む男性(77)の自宅には7~8メートルにもなるトタンが激突したという。屋根にはがれきがめり込み、男性は強風と雨の中、取り外す作業に追われ、飛散するのを防ごうとロープで束ねもした。「台風のピーク前にこんなことになるとは。台風明けに家に戻ってみないと(無事か)分からない」と天を仰いだ。

 潤井戸地区に住む男性(47)は自宅で「バン」という音を聞き、直後に停電と復旧が3回繰り返された。妻や子どもの家族5人で避難所に向かうことを決断。道中の田んぼなどには、飛ばされたがれきや鉄くずが「竜巻の通り道」を浮き彫りにしていたという。男性は「19号が上陸したらどうなるか分からない。家族を守るために絶対避難しようと思って来た」と話した。

最終更新:10/13(日) 11:20
千葉日報オンライン

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