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ロッテ・佐々木、復帰後の投球に「結果は抑えていたみたいな感じ」

10/13(日) 11:00配信

ベースボールキング

◆ 2年ぶりに一軍登板

 「チャンスをもらって、勝てたというのは良かったのかなと思います」。

 昨年7月に『右肘の関節鏡視下遊離体除去手術』を受けたロッテの佐々木千隼は、リハビリを経て一軍のマウンドに戻り、今季2勝を挙げた。

 自主トレ、春季キャンプのときを振り返り佐々木は「そのときは痛みが出ていたので、大丈夫かなというときでしたね」と一軍で投げることを想像できなかったという。

 必死にリハビリを取り組み、4月3日のヤクルトとの二軍戦で実戦復帰し、5月12日のヤクルトとの二軍戦では5回を投げ、6月26日の巨人戦では復帰後初めて100球以上を投げた。特に5月はファームで4試合・20回1/3を投げて、2勝0敗、防御率0.89の成績を残した。

 7月9日の日本ハム戦で約2年ぶりに一軍の先発マウンドに上がると、7回を1失点に抑え勝利投手になった。その後も、登板間隔をあけながら先発登板し、7試合に登板して、2勝1敗、防御率2.53という成績で終えた。

 数字を見ると好成績だったが、佐々木は今季の投球に手応えを掴んでいるのかーー。

 「手応えというよりは、ファームで7回くらい投げて、中6日で回れたことができましたけど、一軍ではどうかと思っていた。これが良かったからもう大丈夫だというのは、特に思えなかったですね。結果は抑えていたみたいな感じ。自分が納得のいくような球を投げたい」。

 夏場には自身が理想とするピッチングにもう少し時間がかかると話していたが、シーズンを終えてこちらも「思っている球というのは、頭の中にはあるんですけど、全然まだまだ」と納得がいっていない様子だった。

◆ 復帰後の直球に不満も…

 復帰後、直球が140キロ前後だったのは気になったところ。佐々木本人も「昔はもっとスピードも出ていたので、それが出なくなっているということは、納得がいかないですね」とモヤモヤした感情があるようだ。

 それでも、今持っている引き出しを開けて打者を抑えていった。スピードが出ないなかで抑えられたことは、大きかったのかと問うと、佐々木は「それは結果論なので、わからないですね。当然打たれるときもありますからね」と返ってきた。

 「1年目はスピードが出なくなって、自分が許せないというか、嫌な気持ちになった。許せないともっともっと考えて、どんどん悪循環になっていくのがあった。今年は140そこそこしか出ないけど、スピードばかりを求めすぎないように、自分の中で許容範囲を広げられるようになりましたね」。

 そこには、自分自身の中で「割り切らないと。どんどん変なサイクルに入っちゃうのかなと思った」と現状の自身を受け入れた。

 ただ、「目指しているのは、打たれないようないい球を投げたい。球もまだ強くないですし、強い球を投げられるようにしたい」と、力強いストレートを求めている。現状の自身に納得がいかないなかで、一軍の打者を打ち取ったのは事実。自身が思い描くボールが投げられるようになったとき、どんな投球を見せるのか非常に楽しみである。

取材・文=岩下雄太

BASEBALL KING

最終更新:10/27(日) 10:36
ベースボールキング

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